ショートショート |
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★顔が悪いんじゃない? |
友人M嬢は優しいことで知られていた。 ある日、あまり話したことのないクラスメートに、例によって優しく声をかけた。 「ちょっと顔が悪いんじゃない?」彼女は、「顔色」と言いたかったのだろう。しかし、普段からねたまれると言った経験がなかっただけに、誤解を解くのに困難を究めたことは言うまでもない。 |
★かわったんだ... |
結婚した教え子から年賀状が来た。 「 性 が変わりました」と書いてあった。 |
★スポーツ心臓 |
母は、嫁いだ時から農業に励み、また農閑期には勤めに出て働き、家の中の何から何まで一切引き受け、とにかくよく働くという 生活をしてきた。 ある年の健康診断で、「心臓に異常がみられる。再検査を。」との結果が出て、本人はもちろん家族も驚き、心配した。 後日、再検査の結果が出て母から聞いた言葉は、「スポーツ心臓って言うんだってさ。とにかく、全然心配はないんだって。」 母は、スポーツ心臓がどんなものなのかよくわからなかったらしい。 でも、長年スポーツをしててスポーツ心臓になってる人は、急にスポーツを止めるといけないらしい、、、 ということは母も働き続けなければならない・・・・? 私は、心の中で「がんばれ、がんばれ!」とエールを送りました。 |
★受付嬢? |
私の友達はとても美人です。美人なので会社の受付をしていました。 新人の頃の話しですが、来客と電話が同時でした。まだ新人の彼女はどうしたらいいのかわからず、しばらく(一瞬)考えて、目の前のお客様に向って”もしもし”と言ってしまったらしいです。お客様も唖然としていたそうです。 |
★泥棒!? |
これは 去年の夏 日本に 一時帰国した人から聞いた話です。 その人(仮に M子さんとします)が あるデパートで友達のY子さんと一緒に 買い物をしたあとM子さんの家へ 帰ろうとした時 引ったくりにあいそうになり 「きゃー どろぼー!!」と叫ぼうとして なにを思ったのか「きゃー ブラボー!!」と 叫んでしまったそうです。 |
★ほかのこと |
お互い忙しくてなかなか会えない彼女と電話で話していると 彼女: 「私と会えないから淋しい?大丈夫?」 私 : 「大丈夫だよ。淋しさを紛らわせるために、ほかの事するから。」 彼女: 「あ〜そう!!ほかの子とすればいいでしょ!!」 電話はいきなり切られた。 私はなにがあったのかしばらく理解できなかった。 |
★青春の教室 |
授業中、僕はぼんやり窓の外を見るのが好きだった。 授業が終わったら何して遊ぼうかとか、どこか遠くに行きたいとか、いろんなことを 隣の女子校で体育をやってたりすると、それはもう食い入るように見る。 はちきれそうな太もも、のびやかな肢体、見てるだけで僕の胸はドキドキした。 あのコがいいとかこのコもいいとか、授業中だってことなんか忘れてずっと見てた。 でもそんなことしてると、いっつもジャマが入るんだ。 「先生、授業してください」 |
★百まで生きたい |
ある男が医者に百歳まで生きられるかどうかたずねた。 医師: 「あなたはタバコや酒をやりますか?」 男: 「いいえ、どっちもやりません」 医師: 「賭事とか、車を飛ばすとか、女にうつつをぬかすとか?」 男: 「そんなこと、全然興味がないんです」 医師: 「そうですか、じゃ、あなた百まで生きて何するわけ?」 |