とあるオフの風景
此処に記載することは、4月21日・22日の両日に起こった出来事である。
私は関係者として、克明にそのことを記したいと思う。
なお、この記録を信じる・信じないは読者諸賢の自由だが、
記憶違いから生じる多少の誇張表現等はあるにせよ、概ね事実ばかりを列挙したものになる。
正確度を増すために、飛騨の2日を追いかけるような感じでレポートする。
客観性、広義性を求める人は他のオフレポートなどを読んでいただきたい。
当社独自の調査によると、事実度98.613%である。
先にのべておくが、誤認部分1.387%を修正しろと言うクレームは不可である。
一部「私、オフレポかかないから、君のを添削する!」っていって、
勝手に検閲して一言を付け加える動物が居るが、気にしないで戴きたい。
途中敬称が抜けた場合はミスと思って諦めて欲しい。まぁくまにでも噛まれたと思って。

では不思議の国へようこそ・・・


「あ〜、だめだー!わっかんねー!!!」
悲惨な声を上げながら、必死で作業をする私。そう、仕事が残っていたのである。オフにも関わらず。
私は元々移動の係りであった上に、更に集合・調達の役目まで追加されたので、遅れるわけにはいかない。
以前 MICK WORLD のCHATに入った際に、 MICKさん から

「飛騨、4/21にオフ参加強制な。じゃ、おしっこ」

と申しつけられたこともあり、サボることは許されるわけもなく・・・。
しかしおしっこって何よ?とおもったがソレも言えず。
そして時間が朝の5時近くだったろうか?ようやく一段落を迎えることが出来たわけで。
みんなを送る以上、事故は許されない。居眠り運転とかになんないように仮眠を取ることにする。
「仕事は帰宅後だー!帰宅後で十分だー!」と脳内に住む「スーパー飛騨」が言うので、言われるがままにねむる。
無論、目覚ましは当然セットしておく。9時50分に伊丹だから、8時に起きれば間に合うな。
そして就寝。つーか、仮眠。じゃ、8時に会いましょう。

・・・そして時は移る。でも何故か時間は7時前後。機械音で目が覚めた。

「あはははは、飛騨っちー!飛行機に間に合ったから、ちゃんと迎えに来てねー!!!!」

けたたましい笑い声と共に愛情哀情たっぷりのモーニングコールが入る。

「じゃ、そう言うことでよろしくなー!」

呆気にとられていつ私を尻目に、電話は「ツー、ツー」と無情な音に切り替わる。
一瞬脳内真っ白。しかし私の灰色の脳細胞はしっかり声をデータベースからサーチしていた。
こうしゃく、テメェ・・・何時だと思っていやがるんだ・・・(泣)

既に通信途絶している自分の携帯にあたりちらすのもなんなので、着替えをする。
まぁ職業柄、 こうしゃく からはよく質問がくるし、話し慣れた仲ではあるが・・・
オフの早朝ぐらいは勘弁して下さい(涙) 運転するんは私だぁぁぁぁぁ!・・・と怒っても笑って誤魔化されるだろう。
今日の服装は、会社ではなくオフなので、お気に入りの私服を出してくる。カジュアルな恰好である。
鏡で全身チェック。むむぅ・・・一瞬ブラッド・ピットかと思ったよ。

こうしゃく に一足早くおこされた私は、半分以上ぼーっとしながら荷物をまとめる。
そこに こうしゃく からメールが入る。

「携帯の充電が切れそー!」

充電器で充電すりゃえぇやん。

「充電器もってきてなーい!」

・・・アホだ、真性のアホだよこの子は。
普通一泊の時は充電器を持ってこないが、その場合は充電してくるもんである。
しかし朝、今から飛行機〜って時に1本分しかバッテリーがないってどーゆこっちゃねん!
取り敢えず こうしゃく の傍にいたらお守をさせられるであろう、と予感したので離れておく決心をする。
しかしこの悪い予感は後ほど的中することになるが、回避することが叶わなかったのは、
それ以上に こうしゃく の方が上手だったということだろう。

溜息をつきながらPCを立ち上げ、メールチェックと仕事の下準備をしておく。
オフBBSも軽く確認。忘れ物はないな?
家を後にして駐車場に向かう。徒歩5分。日当たり良好(謎)

車に乗りながら 下条 さんに連絡する。ガソリンスタンドによって、それから空港に向かう、と。
予想通り丁寧な応対の 下条 さんに遅れる可能性を示唆しておくのを忘れない。
予定よりも早く起こされても遅れそうなのはこの際忘れておくことにする。

車は空港に向かって一直線に急行・・・するはずが、マクドナルド(略称:マクド 関西ではこれが通常である)のドライブスルーへ。
そこでソーセージエッグマフィンとカフェオレを頼む。朝マクド(メニューは朝マックであるが、この際無視)の私の定番である。
むしゃむしゃとマフィンを頬張りながら、阪神高速に乗り込む。

高速は車輌台数が多かった物の比較的に流れていたので予定時刻のほぼ直前に到着する。余裕時間12分。
30分〜10分前に到着して相手を待つという私のスタイルに反しない、ナイスすぎる移動であった。
早速 こうしゃく下条 さんの集まるポイントをさが・・・
よく考えたら「伊丹」とか「大阪国際空港」としか言ってないやん!(涙)
杜撰極まる約束体制。と言うのも、実は前日の昼にブロイ氏に緊急事態の諸事情が発生したため、
急遽私が三宮方面集合部隊の指揮統率を代行することになったためである。
下条 さんとは今朝の連絡が初めてである。だってつながらんとかいうてたし。

灰色の脳細胞をフル回転させて考える。

こうしゃく捕獲計画
 伊丹に便が入っているのは2社(だったとおもう)のはず。
 競合2社が集客合戦をするとはいえ、まさか勢揃いして接戦を繰り広げる仁義無き闘いはすまい。
 よって同時方面・同時時刻の到着はまずありえないと考えて良い。
 後は時刻から割り出せる。サービスカウンターで調べて貰おう。
 出口さえ分かれば、後は海中生物を探すだけである。楽勝だ。

下条逮捕作戦
 一切と言っていいほど、情報がない。あるのは前日の MICKさん の「怪しいおっさんを探せ」だけである。
 しかし携帯に電波が繋がることは確認済みだ。最悪それで話しながら誘導すればいい。
 あとは携帯で話をしている怪しいおっさんを探す、それがまさしく当人であるといえる。

パーフェクトだ。余りにもパーフェクトすぎて涙が出てくる。なんでこないにいい加減な集合方法やねん(涙)

涙を振り払ってサービスカウンターに向かう。
「すみません、少しお伺いしたいことがあるのですが・・・」
サービスレディ(?)の対応は素晴らしかった。嫌な顔ひとつせずに調べ、結果を教えてくれる。
思わずヒロミ・ゴウのでている車のCMの工事のおっさん(あー、ながい)よろしく
「ステキ!」とかいいそうになるが、此処は敢えて我慢だ。

ANAのゲート。出口はここだけ。 こうしゃく はここから出てくる!と確信を得て、更に延着報告も見たあとに
下条 さんと合流すべく行動再開。
周囲を見回すとすぐそばに待合い場所(席が沢山ある)があったので、なんとなくそこを見てみる。

なんか沢山居る中に、みるからに怪しいオーラの人が一人、本を読んでいますが?

祈った。私は神に祈った。震える手で携帯を操作する。その怪しい人間を見つめたままで。
ぎこちない手が番号を選択し、ダイアルボタンを押下したその時!

怪しい人はポケットから携帯を取り出した・・・

The End. 物の見事にアタリを引き当ててしまった私は、重い足取りで彼の傍に近寄った。
「お待たせしました」
私の声に驚いて見上げた彼の顔は!!!
・・・予想以上に若かった。いや、なんていうか「おったん」と呼ばれてるのだから、もっとおっさんくさいかと。
ちょっと興奮する。つっても別に私はホ●ではない。あの雑文をかきまくる当人と会えたという感動である。
ただ気になったのは「読んでいた本は、やはりロリ系だったのか」と言う所であるが、敢えて聴こうとはしなかった。
至極当たり前な挨拶を交わす。もっと危険なかおりのする人物かとおもったが、案に相違してそうでもない。
予想を超えた若さと怪しさを持った 下条 さんと合流を果たした私は彼に
「あと10分ほどで こうしゃく さんが到着しますね。出口で待ちますか」
と誘う。っていってもすぐ傍。徒歩数歩といった距離である。

飛行機到着のアナウンスが響き渡る。空気が止まった。さぁさでてこいでてこい池のこい!
・・・あれ?おっかしーなー?でてこないなー?
想像上の人物画での検索に失敗した私は、電話で聞いていた服装で検索する。

あ!!!(驚愕)

目を疑った。各所でネタにされ続け、当人の口からも「プチ関取」という話を聞いていたので、
ある意味小型小錦関を想像していた。そこまでは行かなくても「ビヤダルですか?」といいそうなのを想像していた。
だかがそれは裏切られた。予想外にも可愛らしい女性(?)だったのである。

「おおー!飛騨っちー!!!」
ここを田舎の空港と勘違いしているのだろう。大きな声で名前をよばれる。周囲の人の視線が釘付け。
ダメ、視線が熱いの・・・あン・・・なんて馬鹿やってらんない。恥ずかしいぞ。
そんな感じの元気いっぱいの こうしゃく は、きっと昆布を沢山食べざかりだろう。

「いやぁびっくりした。もっとトd」
アルファベット混じりで恐縮ながら、私の言葉が言葉になる直前にかき消えたせいである。
もの凄い早さで、 こうしゃく の肘が鳩尾に入っていた。私は瞬時に悶絶し、膝から床に崩れ落ちて行く。
しかし落ちきる前に肘を軸に叩き込まれた裏拳が容赦なく私に襲いかかる。
だがそこはそれ、だてにいじめられっ子プーさんではない。マトリックスよろしく、際どく避ける。
この間僅か1.237秒。キアヌ・リーブスもびっくりだ。
下条 さんが挨拶をする間の出来事である。

いきなり五体不満足になってしまった私は二人と共に車に向かう。
ここでいきなり 下条 さん、「昆布」を取り出す。「潮吹き昆布」かなんかそんな名前だったように記憶している。
そしてそれをもらった瞬間の こうしゃく の顔!満面笑みを浮かべて、それはもう気持ちわる・・・いや、花が咲いたようなもんで。
ラフレシアですか?って感じながら、意外に思ったのは
下条 さん、ロリコンじゃなかったのか!?

内心の驚きを隠せないまま、車へ移動を促す。 「じゃ、三宮に早めに行ってメシでもくいますか」
そういう私の背中に 下条 さんの鋭い言葉が刺さる。

「キムチ、買わなくていいんですか?」

忘れていた。キレイサッパリ忘れていた。いや、忘れたつもりであった。
行きのスーパーでコッソリ買って袋を入れ替え、
「鶴橋で買ってきました!」
といっちまえば、どーせわかんないはず。細かい味までわかるもんか。
ビールや酒をしこたま飲むわけだし、「鶴橋で買った」といえば、後は催眠効果・集団効果で勝手に
「流石は鶴橋で買っただけあるな、うまいわ〜」
ってなるに決まっている!(鬼)
鶴橋まで買い出しに行って間に合う自信のない私はそう言いきった。

「そういえばプロの料理人が当日くるんですよね」

下条 さんのぼそっと突き刺す一言。

「戻りましょう、鶴橋へ」

私は瞬時に方針を転換した。いつまでも拘りをもった人間が身の破滅を招くのである。

二人に車に乗ることを勧めると、突如 こうしゃく が助手席と後部座席の両方をきょろきょろ見比べだした。
そして こうしゃく は「私助手席に座る!」と宣言するが如く、助手席にすわる。
なお私の車は車高が高いので、 こうしゃく はいつも乗り込むのに苦労していたことはナイショだ。

そうか、そんなに私の傍が良いのか、ふ、モテる男は辛いね!
私はしょうがないな〜とばかりに片頬でニヒルに微笑み、車のエンジンを動かす。
しかし こうしゃく の狙いは別にあった。

CDドライブを操作して、好きな曲をかけたかっただけだったようである。

車は一路高速に乗り込む。車中は音楽と雑音のごった煮状態だ。
ちなみにここで発覚した私のクセ。
私は道を結構すんなり覚える方らしい。1度通った道ならば、イメージで再度辿るのが平気な場合も多い。
そのくせ後で道をバカスカ間違えるハメになるんだが、その理由は既に分かっているので此処で述べておく。
私は建物を目印にする傾向があるらしい。特に目立つ建物を。
そして私は空港付近などを示す建物をみて覚えていた。

それはラブホテルだった。

私には縁遠いクセして、こんな所だけ縁が結ばれているのは些か納得がいかない。神様に抗議したいものである。
「飛騨っち・・・エロだったんだね・・・」
こうしゃく の疑惑の視線が痛いほどに突き刺さる。
うるさいトド子!と減らず口をたたきたかったが、今肘を叩き込まれると私だけでなく 下条 さんまで巻き添えになる。
後から 下条 さんの緊迫に満ちた視線が注がれる。「お願いだから、爆弾発言しないでおくれ」とばかりに。
私としても、まさかオフ会に行かずに天国に行くわけにもいくまい。かくて車は阪神高速を快適にすべっていくのである。



こうしゃくからの一言:

@なんだよー!!そんな風に起こしてないよー!!
 ちゃんと 「ねてたー?ごめんねーー」って言ったもんーー!!
 だいたい1時間だけだろー?!いいじゃんかーー!!

Aアホって言うなーー!!
 そ、そりゃ 充電切れかけたのは本当だけどさーー
 だって、朝起きた時は2つだったもん!!でも、飛騨ッちにかけたら
 1つになったんだもん!!!!飛騨ッちののろいだろーー!!
 絶対そうだーーー!!

Bきょろきょろしてたら プー単体発見!!全然初めて会う気がしない!!
 あ!!友達にすごいそっくりだからだ!!!うんうん 似てるーーー!!
 って思っていたら すぐに荷物を持ってくれていい人ーー!!ありがとーー!!
 「こっちのほうが重いの」って言ったらちゃんと重いほう持ってくれたし。
 で、下条さんは???って思っていたら
 ちょっと離れたとこから 年齢不詳の男がーーーーーーーー!!
 ああ、あなたでしたか・・・下条さん・・・
 下条さんはお土産といって 昆布くれるしね(笑)

Cやっぱりさー 女の子が隣に乗っていたほうが箔がつくと思ったんじゃんかよー!
 あたしの心配りだよーーー!!
 別にCDあさろうとおもってたわけじゃないよーーーーーーー!!
 ホント ホント!!!
 そりゃ、車のダッシュボードとか ばりばりあけまくってたけどさ

Dそうそう!!なんでかしらんけど、ラブホばっかり目印にしててさー
 だから三木周辺ではまよいまくってたのかー?!
 ラブホがないと 道がおぼえられないんだろーー?!(笑)


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