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 「親爺ののれん」営業記録 

■ 1997年10月 

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!開店!

 

■ 親爺 (97年10月5日)■

「なんとか開店したがまだあちこち工事中だし本業もそろそろ気合い入れてやんないと年越せなくなりそうだ。・・・仕事しなくちゃな・・・とりあえず酒かなぐびぐび」

■ 親爺 (10月6日)■

「なんつーかガレージキットの世界もこれだけ長くなると世代ってもんが出来てきちまって、やりにくくなったのう。スケールモデルを通って、その手法を経験して来た層と、いきなりガレージキットやフィギュアモデルというジャンルから入った層では考え方が違うからの。

 わしらがGKをはじめたころってのはおもちゃやプラモデルがひどい出来でな、もっと絵に似た模型が欲しいと思って設定に近ずけようと努力したわけじゃよ、輪郭線しかない設定画、セル画、を立体にするプロセス、手法の違い、こだわり、輪郭線を正確にトレースする力、2Dの嘘を3Dでどう表現するか。輪郭線に囲まれた平面の中に隠された起伏を見い出しいかに立体感を盛り込むか。そのプロセスをどこまでどの大きさまで指先まで維持できるか。そういう方向性があったのじゃ。ガレージキットってのは金型や採算の制約がなくどこまで作り込めるかってのが魅力だった訳じゃな。もちろん当時の技術力や材料の少なさもあって思い通りには行かなかったがな。作家の個性や癖なんかはある意味忌み嫌われる風潮もあったのじゃ。

 ところが今はおもちゃやプラモデルでそういう作りが出来るようになってきよった。それならばそれをさらに超えるようなものを作らなければ、と、わしなんかは思うんだが(ドラゴンボールZの、強い敵〜パワーアップ〜さらに強い敵〜さらにパワーアップ〜さらにさらに…永遠につづく…みたいのはいーかげんにせや!って突っ込みたくなるが造り物の世界では悪いことではないと思うぞ)なんか
違う方向に超えはじめてしまっている気がするんじゃなこれが。とりあえずオフィシャルな造形の造り物はTOYやプラモに任せてガレージキットは好きな事やろう、やっちゃえ!みたいな感じがするのう。

 確かにガレージキットってのはなんでもありの世界じゃが、ここまで大きく成長した現状ではそれを許されるのはイベント内やアマチュアだけだと思うんじゃ、GKを商売にしているメーカーにはある程度制約ができると思うがの。イベントで売ることを前提とした作り方ってのは確実にあると思う。それはそれでひとつの正しいやり方ではある。じゃがそれを小売店向けの商品にまで持ち込むのはどうか。大多数のユーザーはそれでいいと思ってるかもしれないしそういうユーザー相手の商売しか考えていないのならそれでいいのかもしれんが、それじゃ進歩がない。その大多数のユーザーを丸ごとレベルアップさせるような作り物を提供していかなければいけないんじゃないかのう。じじいはそう思うがのう。このところの原型師の傾向としてイベントを経験して、イベントで自分のブースの商品原形を経てガレージキットメーカーの原型依頼を受ける、というコースがあるがイベント用に好き勝手に作っていた悪い癖そのままでいいのか、又それをGKメーカーは許すのか?GKメーカーの担当者も結局その世代だからそうなっていくのも当然なのかのう。

 最近のいかにもセルアニメフィギュアってディテールの作品はそれでいいのか?それ以上のディテールは必要ないのか?今のユーザーはそれでOKなのか?キャラデザの書き込んだ水彩イラストとかに魅力は感じないのか?セル画じゃないとだめなのか?かわいければ似てなくても造り込みが浅くてもいい、というのはあまりにも情けないのう。ガレージキットってそうじゃないだろうとか思ってもガレージキットの定義自体が新世代の人間とわしらの世代では違っちゃってて話がもうかみ合わないし定義すること自体、無理なんじゃろうな。若い連中の話も聞いてみたいもんじゃのう。」

■ 親爺 (10月07日)■

「製作者のアレンジ、とか、似てなくてもかわいければいいって、それって、ただのオリジナルキャラのコスプレフィギュアじゃんかよう。コスチュームと髪形を借りてるだけじゃんかよう。◯◯版とか、××版とか言っちゃうのがそもそもおかしいんじゃねえの?この造り物は(この絵は)原作の設定通りではありません、って書いとくべきなんだよ。そりゃあ平面に書かれた絵を立体に起こす訳だから無理はあるだろう、それはそれで素直に「忠実に再現すべく努力しましたが、無理がある部分がありました」って書きゃあいい。そういう努力をせずに自分の思い込みだけでやってちゃ趣味レベルから絶対抜け出せない。

 ガレージキットの世界って、会社組織にしたりとか版権を取るとか金銭面だけプロ化しても中味はアマチュアのままなんだよな。それがいいところだという人もいるだろうが、それなら趣味のままやってりゃいいじゃん。原型製作ってのは発注を受けたものを正確に再現する仕事だと思うがな。自分の造りたいものを造るってのは趣味の造形だな。

 原作者や版権元はどう思っているのか。俺は「スケバン刑事」が実写ドラマ化されたときのことを忘れられないよ。俺は和田慎二もスケバン刑事も好きでな、すげー不安だったんだよ。実写で平気なのか、って。そして放映、やっぱり…。雑誌で原作者、和田慎二先生へのインタビュー! なんか言ってやってくれー!「
斉藤由貴ちゃんがかわいいから許す!」ドーーーーーーーーーーーン!そりゃないよな......

 なんか思い出してやる気なくなったのでこの項後日に続く......

■ 親爺 (10月07日)■

「俺こんなこと言っちゃって平気か?自分の首も締めてないか?」

■ 東海村 原八 (10月09日)■

http://www.asahi-net.or.jp/~CU6Y-WKSM/

「ごめんくださいー。あ、東海村 原八っすー。あー、いえいえ気ぃつかわないでくださいよぉ。 いや、なにねえご隠居の話が聞けるってんできたんでさあ(噺家モード)

 で、なんですが、しょぼいガレージキットがあるってのを世代で切っちゃうってのは面白いけどそればかりでもないよーな…。前にもどっかで書きましたが土筆レジン(もお時効だから実名いいっすよね)のエリマキトカゲとか007とかそーとーなかなかだったじゃないですかー。でも逆に『こんなんでもいーんだー』ってこの世界に踏み出す”勇気”をくれたし。故に東海村 原八の原点としての土筆レジン、リスペクト!!

p.s.実名ってのはどーでしょー?いっそ?とか、どんどんそそのかしてるなあオイら…」

■ 親爺 (10月10日)■

「おや、八っつあん、よく来たね。まあ、あがってくんねえ。しかし八っつあん、おれにむかってご隠居とぁーなんでぃ、おれぁまだまだ現役ばりばりよおーー、あ、いてててて」「ほらほら父っつあん、そんなにムキになるからまた腰が…」(←誰?)って時代劇ごっこやってる場合じゃなくて。

 いや、別にしょぼいって訳じゃないんすよ。全身のバランス取りもいいし彫刻だってシャープだし丁寧につくってるよな、全部じゃないけどな。そこまでできるのになんで指が棒なんだーって、なんで小物をおろそかにするんだーって、でもパンツのしわはリアルだーって、いろいろ他にも思う訳よ。そこからもう一歩造り込めばすげーいいものになりそうなのにもったいねーって思う訳よ。そこで満足しちゃうことが理解できないんだおれは。そういう造りが標準になっちゃう事がやばいんだ。今後そういう造りが最高の目標になってしまうことが不安なのだ。

 ここでこうして頻繁に出てくる親爺=このページの製作者ってのは分かり切ったことだし内容が内容なんで、自分の首も締めかねないし、少しでもオブラートに包んだほうがいいかなって思ったんだけどそれじゃ意味ないっすか。今ここは、知り合いにしか教えてないのでいいのだけど、世の中にはいろんな人がいるのでね、ワンフェスの人ごみに紛れて刺されたくないしさ。」

■ 親爺 (10月14日)■

「客が来ないのう。最初からハードな内容で飛ばしすぎたかのう。わしはこう思うがあなたはどうか、ってだけで、反論だっていいわけだし、どうせ匿名なんだしわざわざ調べて殴りに行くなんてことしないからさ(笑)。んー別に今までの内容から続かなくてもいいです。ただ技術的な質問コーナーにはしたくないのでそれはなるべくやめて欲しいのう。」

■ おいちゃん (10月15日)■ 

「私にとってのガレージキットの捉えかたについては、今月のモデルグラフィックス(vol.156)の*MGメイトに私の投稿が載ってますので(「ガ」で始まる所です)、よかったら読んで下さい。

*MGメイトより『ガレージキットをその原作やアニメを知らずに買う私は変でしょうか。造形そのもののカタチや思い入れだけで買うことがほとんどです。谷明氏やヘビーゲイジ、山口勝久氏の作品には何か引き込まれるものがあります。エヴァもFSSも一度も見たことがありません。』

  自分で原形を作れるほどの腕はもちあわせていないので売っている物から探すより手はないのですが、本当に「出来いい!!これは買いだっ!」というのは年に一個か二個です。基準は体積あたりの造形の密度感ですね。いかに凝縮してそのモチーフの魅力が詰め込まれているか。だからアクションフィギュアの様な文法は全然受け付けられません、生理的に。となるとガレージキットしか道は残されていません。

 しかし、おもしろ味のあるGKが減ってきてるような気がします。それだけGKの文法(フィギュアでの面の出し方、ポーズ の付け方、メカものでのパーツごとのバランスの取り方など)が確立されてしまってきたのもありますが、もうひとつユーザーが批評することがあまりない、していてもその声が小さい、したくても公表できる場がない。というのも理由のひとつかと思うのです。そういうなかでインターネットはいちユーザーの批評が公表できる場だと思います。

 GKを買って作ってる人が「自分はうまく作れないのに人の造形を批判するなんて、おこがましい」とか思わずにどんどん、他人の造形に対してもっと好き勝手に言い合っても良いのではないか、送り手もそこに参加するなんてことができたら良いのではないかと考えます。それはプラモの出来が悪いから、自分でガレキを作ろうなどという元来の原理からは矛盾してますが、これだけフィギュアブームとしてGKが、ムーブメントとしてある以上それもアリなのではないでしょうか。

 このページで名指しで作品への意見が許されるのなら、私も声高に言ってみたいです。」

■ 伊藤宏之 (10月16日)■

 「ユーザーが商品を批評する、と言うのは当然で、何にしたって何か物を買う時には比較検討している訳で、たとえばパソコンを買う時にこのPCはここの性能が駄目だ、とかこっちのPCはデザインが駄目だ、とか思う訳で、おれはパソコン作れないから文句を付けられない、とは考えないでしょう。ただ、ガレージキットは原型製作者という個人名が表に出ているので下手すると個人攻撃になりかねませんから多少不安はありますが。

 公表できる場とは少し違いますがメーカーに対して手紙を出したっていいと思うんです。メーカー側の立場から言えば出した商品に対して個人からの声が全然聞こえてこないです。私のキットにもご意見ご感想をお寄せ下さいと書いてありますが来たことありません。たまに反応があってもただ、「◯◯は出ないんですか」とか言うだけだったりする訳で、とても寂しい。売り上げ数というのが評価の一番の目安になる訳ですがやはり声は聞きたいですね。このホームページ宛のメールもほとんど来ませんし。ただ人によって評価の仕方が違うのですべてを受け入れるということはできないと思います。私に対して今のガレージキットの流れに乗ってないと言われても変えるつもりはありませんしね。

 名指しでの批評ってのはいいんじゃないでしょうか。それはアマチュアのユーザーだからできることで、プロとして活動を始めるとおつきあいもあるのでなかなかはっきりと批評できなくなるものです。模型雑誌にしても広告を入れてくださってるメーカーの商品を悪くは書けないし、先日もテレビで「CMの内にトイレへ行ってきて下さい」と発言したレポーターが謹慎処分を受けるとかありました(スポンサーをないがしろにしたという理由で)。OFF WORK BOOKはそういうしがらみのないアマチュアの同人誌だったからあれだけ材料などに対してコメントを書けた訳です。市販の雑誌でも「暮らしの手帳」とか「ゲーム批評」などが良い悪いを正確に伝えるため広告を入れずに発行しています(経営は苦しいようですが)。私はその名指しの批評に対してコメントできるかどうか分かりませんがここに掲載することは可能です。ただその本人の目に止まらなければ意味がないような気もするのですが。どうでしょう、そういったことを自由に書き込めるホームページを立ち上げてみては。情けない話ではありますが私にはこれ以上のことはできそうにありません(結構ぎりぎりのところまで書いているつもりですが)。」

■ ペンギン (10月23日)■

(ガラガラッ)
 親爺さん、まだいい?寒くなったね。熱燗一本ね。あと、「ミサトの姿焼き」に「綾波の刺身」お願いね。え〜、綾波 養殖物なの?あっ、安室奈美恵ちゃん入籍してたんだって、おまけに妊娠3カ月、明日から、「ワイドショウ」は大騒ぎやね。じゃ、安室ちゃんの結婚に、かんぱーい!

 と、まあ、寒くなるような、ギャグと世間話しは置いといて、始めまして。うちは「フィギュア」じゃなくて、『宇宙船』中心なんですけど、「お客の反応が悪い」と、言うのは、同感ですね。以前、「完成したら写真送ってね」と、メッセージ入れたこともあるんですが、反応はなかったですね。でも、なかには「いつも楽しみにしてるんですよ、次は、○○(マイナーなアイテム)を作ってくださいよ〜」とか、無理難題を言ってくるお客さんもいます。そしたら、こちらも「んじゃ!やったろやないけ〜」と、作ったりもします。アホですね。

 JAF-CONで出した『アーガマ』も、「あの居住ブロックを、回したら、笑うだろうな・・」と言う、ふざけた動機でした。おまけに、オプションが好きだから、本体より大きい位の「バリュート」まで付けてしまって・・・。でも、「おー!居住区が回ってる、回ってる!!」とか、指差している見物人とかいると、嬉しかったりするんですよね。そこが、「アマチュア」たる、由縁なんでしょうね。

 じゃ、親爺さんご馳走さん!ところで、今日の「日本シリーズ」どうなったんやろ〜・・・。

■ 親爺 (10月23日)■

 いやほんと、写真だけ撮って文句言ってかえる客ってのには参るわな。「◯◯造って下さい」とか言って造ったら買うんかお前は。写真を撮りに来るだけなんじゃないんか?本気でそう思ったらその為の資金カンパだと思ってシリーズの作品どれか一個でも買ってけよ。おれは写真撮影禁止にして写真を販売しようかと思った事もあるぞ。手続きが面倒そうなんでやめたが。

■ 東海村 原八 (10月23日)■

http://www.asahi-net.or.jp/~CU6Y-WKSM/
 どーもー、ご隠居におしえてもらった『パンチラ2001』 見てきましたー。名前だけはイカすっすけど、 他はあんましピンときませんでした。オイらもまだまだかも…

 あと、作品リスト(コギャル売れちゃった事件とか)見てよーやくご隠居が荒れてる(笑)理由わかりましたでも、売れてるだけいーじゃないっすか、オイらは全然ダメダメだったもん(山田)ほいじゃ!シーユー!!

■ 親爺 (10月24日)■

 あ、そーすか。いや、タイトルだけウケてもらえればOKっす。寺田克也氏のHPから飛んだらなんつーか失礼かも知れないがマイナーな(おれが知らないだけかも…)、でもそれなりの力のありそうなイラストレーターが集まって何をやっているかと思えばイラストを書き、集めてページにしてタイトルロゴまできっちり作っているという、そういう遊びでもきめるところはきめると言う、でも中身は「パンチラ」っていうギャップがすき。感覚的なものなんで上手く説明できないが。リンクはよくわからないのでURLだけ載せておきます。『http://www.dep.sme.co.jp/pantira2001/』
売れたっつっても商品の中で一番って事でそれでも十数個だし他は一桁前半でもうMK5(←・・・)。「これください」「いやだ」とか口から出そうになった。

■ あかへび (10月25日)■

(ガラガラッ)こんにちわ〜。おやっさんいますー?
 あ、どうも。私の事、覚えてます?以前ワンフェスでお会いした事あるんですが。ほら、ニラサワさんのデザインした『タナカじいさん』の胸像を作って持ってきた奴ですよ。その時アオシマ1/12スティード用のホイールと汎用カウルも買わせてもらったんですけどね。ええ、年賀状も一度送った奴です。思い出してもらえましたか。ああ、良かった。ここですか?原八っつあんに教えてもらいましてね。ええ、今度ご一緒する事になりましてねえ、色々と。あ、どうも。戴きます。・・・フウっ。純米ですね、コレ?

 しかし、何ですねえ。こう、最近の傾向ってんですか。どうにも面白く無いですなあ。どこもかしこも、意気地の無え野郎ばっかで。こうも解像度の低い造りで受ける世の中なんてえのは、先が見えちまってねえ。全く旦那の言う通りでさあ。もうちっとばかり気を使えば一歩も二歩も先へ伸びるってえのに、パンツや乳や顔だちばっかりに目が行きやがる。そうじゃねえだろう?ねえ、違いますよねえ?

 ・・・いけねえ、ちっと酔いましたかね?飲みすぎたかも知れませんのでこの辺で。又、寄らしてもらいます。あ、そうそう。家にも遊びに来てくださいな。これ、ここですよ。
http://www.na.rim.or.jp/~redsnake/
『ぎゃらりーあかへび』って、小さな店なんですがね。気に入ってもらえると思いますよ。そうだ!『菊地 紅一郎』さんでしたっけ?ダイキ工業から販売された『ノーチラス』を造られた御方は。はい。今年のワンフェスで買わせていただきました。完成したらHPに載せても良いかって聞いたの、あれも私です。ご存じでしたら一言お伝えしていただけませんか?必ず作ると。ええ、必ずです。あ、もちろんスティードもやります。けど、スンマセンもうちょい、もうちょい待ってやってくだせえ。

 んじゃあ、今日はこれで。どうも純米ご馳走様でした。それでは、あぢゅー。

■ 親爺 (10月25日)■

 いやー覚えてます。こんなところでまたお会いできるとは。「解像度の低い造型」って表現なんかいーなー。どこかで使わせて下さい。乳やパンツに行くってのは分かるんすけどなんか余りにも「ちょく」じゃないですか。そこと同じだけ周りも造り込んでごまかす(笑)高等テクニック(なのか?)を使うとか、チラリズムの方が燃えるとか、そういう域に達するにはまだ皆若いっつーかやっぱりおやじになったな俺(苦笑)。エロ関係については昔思い切ってHJ-EXの原稿に書いたのだが作例の掲載自体が版権元の都合で無くなっちまったので載りませんでした。ワープロ原稿は残ってますのでいずれ掲載したいと思います。ここと同じノリなので掲載されてたら割とヤバかったかも。

■ ペンギン (10月25日)■

「踊り踊るなーら、チョイト 東京音頭!ヨイヨイ!!」いや〜親爺さん!「日本シリーズ」燃えたねー。(グビグビ)でも、来年は是非、我が『広島東洋カープ』に、日本一になって貰いたいね〜!じゃ、美穂ちゃんと、高津の美人のフィアンセに、乾杯!!(グビッ〜!)

 いやー、いますね、「いやー、○○があったら、買ったのにな〜。」って言う人。そうゆう人に限って、あっても買わないですけど。まあ、『ひやかし』なんですよね。まあ、そのやり取りが楽しみって所も、ありますけど・・・。でも、ほかのお客さんとかもいて、忙しいときに来られると、「うっとおしい」ですね。(前記のお客さんは、「もし作ったら、3個は買う」という、『血の誓』を守って下さいましたが。)あと、「いやー、○○はなんだから〜」と、延々喋って、言いたいこと言ったら帰ちゃう人もいます。「おい!なんか、買って行ってよ〜」

 写真撮影は、うちの場合、フィギュアでないし、有名でもないんで、別に問題ないです。かえって、「撮影させてもらっていいですか?」、「はい、いいですよ〜」って答えるのが、ジャマくさい所がありますけど。まあ、それだけ、うちの作品を認めてくれてるんだなって感じですかね。有名なディーラーだと、マジに危険な状態になる(完成体も人も)あるらしいから、「撮影禁止」も解るのですが、商品も売切って暇になったら、撮影させてあげてもいいんじゃないのかな、とも思います。

 それと、時々、ワンフェス等に関して、「もう、終わった・・」的な事を、コメントされる方がいますが、わたしは、あまり賛成できません。(おっと、偉そうに・・)確かに、以前のワンフェスとは違うでしょうけど、それは当然のことで、以前と全く同じという方が、不自然と思うのですが・・。参加しているディーラーの机の作品には、下手だけど、何か作ろうという「気構え」が感じらるのですが・・。(そりゃ、最近中古雑貨屋が随分多くなったが)それに、もし終わってるのなら、「その終わっている物を、一生懸命やってる(しかも10年近く)私はなんやねん!」という、気もするのですが・・。

■ 親爺 (10月25日)■

 写真撮影自体が邪魔とかいうんでなくて手段が目的化してるんだな。キットが買えなかったからしょうがなく写真だけでも…っていうのと違うやん、彼等は。キットを買ってもらう為に完成品を飾ってる訳で、写真を撮らせる為に飾ってるのと違うんでね、そこらへんをよく考えてほしい訳だな。立体は立体として立体のまま見てほしいから、イベントに出向いて展示してる訳で、写真だけさっと撮ってさようならって違うと思うぞ。それなら模型雑誌やフィギュア雑誌を見ればプロの撮影した美しい写真が載ってるからわざわざこなくてもそれですむんじゃないかと思うがどうか。

 ワンフェス終わってます(笑)。一部分はね。アマチュア的な部分は相当薄れてしまった感があります。でもアマチュアが、もしくはプロの趣味的な作品を立体のまま発表展示できる場としては唯一の場だと思うので、終わらせる訳には行かないでしょう、立体造型を趣味としている者として。もちろんペンギンさんの言う通り、変わっていかないほうがおかしいのだけれど、変わりかたが思ってた方向と余りにも違うんで(フィギュアの造りも含めて)戸惑ってると言うのが正直なところです。まあもともと私は流れからずれている人なのであまり気にはしてませんけどってこれだけ書いてて気にして無い訳ないやん(自爆)。この世界で飯を食って来てこれからもそのつもりだから気になって当然だわな。

 ここんとこちょっとまくらがうっとうしくなって来たので簡潔にお願いします。そもそも原八があー言う事書いて来たのが始まりでそれに乗って返しちゃった俺、俺か。あーまあ適当に(笑)。若手現役の反論もお待ちしております。

■ 東海村 原八 (10月26日)■

http://www.asahi-net.or.jp/~CU6Y-WKSM/

 どーも、剣心見にきたでござる。某所でも今ブームでして、はやくも割り振り(笑)とか 決まってます。ちなみにオイらは操ちゃんとかまたり様(笑)いえ、たぶんできないケド。

 風ノ噂ではSPE的には剣心のグッズ展開とかやる気だそーで。でも、きっとG-PORTさんのやってた時期はたぶんSPEの立ち上げの時期で方針(てゆーか下手すると組織そのものも)固まってなかっただけかもしれませんが…。いっそ、やっちゃったらどーすか?メーカー的に。そんときは下請け希望(営業)

■ 親爺 (10月27日)■

じゃそーいう事で。私信。

 いやほんとLDBOX欲しいでござる。LD再生機持って無いけど。神谷道場でのVS斎藤とか全体の色使いとか眼のハイライトの透過光とかいいのだよ。なんてかいわをみなとしてますか。うらやましい・・。安慈和尚と御庭番衆のおじいさん希望。ってなにが(笑)。この選択が一般受けしない理由だな。わかってるんだがな。じゃあ御庭番衆の女の子2人希望ってどーしてこう脇役に…。

 週一であのクオリティーを保つのはすげえ。やればできるじゃん。他は何やってんだ。スタッフのやる気か?やっぱ金か?グッズ展開があまり無いのはやっぱりソニーが止めてただけすかね、誰だハートの10止めてんの!とか。止めるんなら責任もって自分のとこからさっさと出してほしいもんだが。風ノ噂だが正月劇場公開に合わせてぜってー無理なスケジュールで企画を某メーカーに持ち込んだらしいがやっぱシステムが分かって無いのね…。別のとこでもそう言う話が有ったが(ビデオ特典ソフビor塩ビ塗装済み完成品フィギュア)、今なぜか流行っちゃってるから企画するんだろうけどそんなに早く商品できねえっす。

 メーカー的にといってもうちは正式なメーカーじゃ無いからなー売り場所がないと収入的に辛くなるだけだし心は満足するがハラは減るよな。ひとりで原型作って版権交渉してパッケを作って流通を確保して事務処理して飯作って洗濯して掃除して買い物行ったりとか大変だよな。「ファルシオン」とか「ヘビーゲイジ」とかよくやってるよ。やっぱ情熱の違いか。わし種火しか残ってないからな(笑)。種火でこれかいって話も有るが。そうそう他のページにも書いたが
「ヘビーゲイジ」のHP中の「Web Magazine」の原作至上主義プロを名乗るモデラーは必読だ。よめ!

■ らけっと後藤 (10月27日)■

http://cgi.din.or.jp/~galzar

ちは、後藤っす。

 わしは原作至上主義ではないっす。たしかに、原作は皆の共通認識の出発点だけど、あくまで出発点で終着点じゃない。わしが欲しいと思うのは、よくとれている写真ではなく、よく描けている絵画です。うまく消化してアレンジが入っている方が、設定書を忠実に再現しているより、私にとっては価値あります。んだから、フィギュアなんぞやっている。設計図通りに作るのが好きなら、未だにミリタリーモデルやっていたろうし。ま、あくまで私の好みなんで、人に押しつける気もないけど、こーゆー考えもあるのでない?

■ 親爺 (10月28日)■

 もちろんそうです。それは正しい。マンガにしろ絵画にしろ最初は似顔絵やらデッサンから入って徐々に自分の作風やら作家性、オリジナリティをつくり出していくのですから。そうじゃなくちゃ世の中のマンガ全部同じ絵になっちゃいますもんね。しかしそれは作家オリジナルの世界での話。この、人様のキャラクターを借りている状態で、アレンジやらオリジナリティを加えていくのは物凄く良く考えてやらなくちゃいけない作業だと思います。とうぜん2Dを3Dにする上でのアレンジは必要となりますがその範疇を超えてはいけないと考えています。

 私は十数年キャラクターフィギュアを造って来てその間いろいろ考え試行錯誤した結果、第一に似てる事、と言う結果を今のところ出しました。もちろんそれを強制するつもりは有りません、ただプロと名乗る以上自分の感性など全く必要とされない仕事を要求されるときも有るし異常な程厳しく理不尽な版権元も有りますので、それができないじゃすまされませんから、あまりぬるま湯に浸かり過ぎるとそこから出られなくなる。先にすすめなくなると思うのです。もちろん出たく無ければそれで良いんですが、今の現役モデラーを目標にしている後続のモデラーやユーザーもいますので、その目標を低く設定させちゃうような事にならなければ良いなあと思っています。

 でも、アマチュアや趣味の作品は思いっきり好きにやっていいと思います。いつもこんなんじゃ疲れます。だから「RED CYCLONE」ブランド。趣味なんだから売れなくても文句言うな親爺。趣味に金をからめるな親爺。でもその線引きが難しい。プロとしての自分とアマ精神を持った自分との葛藤が…。そう、そこのあいまいさがガレージキットの世界の良いとこでもあり悪いとこでもある。これだ!

(らけっとさんよくおいでくださいました。お待ちしていました。この道十数年のプロのユーザー(?)はガレージキットの世界をずっと見て来て現状をどんな風に見ているのか伺いたいと思っていました。又のお越しをお待ちしております。伊藤)


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