Quicktime3付属のDVCodecの場合
   
(1)00からFF(hex)まで連続的に変化するDV信号をキャプチャーした時の画質変化
   
(2)00からFF(hex)まで連続的に変化する画をENCODE/DECODEした時の画質変化

 Quicktime3付属のDVCodecは、デジタルビデオのデータ割付けである
黒:10(hex) 白:EB(hex)の間は、Macの環境においてもそのデータのままで扱おうと
しますが、10(hex)以下、 EB(hex)以上はクリップを掛けてしまうようです。
したがって、Decodeの結果であるキャプチャー画は、やや黒が浮き/白が暗めになり、
黒クリップ/白クリップがかかってしまします。画像的に影響が大きいのは白クリップです。
 また、レベル変換が入らないにもかかわらず、レンダリング時にDecode/Encodeが
行われた際の画質劣化が若干出てしまいます。
おそらく演算時の語調不足などによる丸め誤差などから生ずる問題ではないかと思われます。

(1)下に示すような中央部に1画素毎に00からFF(hex)まで連続的に変化するDV信号をキャプチャーして
   その時の画質変化を見た
               *図や画像はクリックすると拡大してみられます。

 
・SourceのDV信号
 

画面的には


です。

 
水平方向1列をテキスト化したものこちら
 
・これをQuicktime3付属のDVCodecでキャプチャした結果 は、
 

画面的には


です。

 
水平方向1列をテキスト化したものこちら

白クリップ/黒クリップがかかります。 また、詳細に値で比較すると、たとえば
  DVsource:20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,2A,2B,2C,2D,2E,2F,30
  に対して
 QT3decode:20,20,21,22,23,24,25,25,28,28,29,2A,2B,2C,2D,2D,30
のように、値が変化率が異なってしまって、階調再現性が劣るところがあり、縦線が見えたり、
ソーラリゼイションぽく見えることがあります。(DigitalOrigin社Codecより多少大きい))

・上記をQuicktime3付属のDVCodecでDVフォーマットにエンコードしたものは → こちら

(2)上記の画像と同様な中央部に1画素毎に00からFF(hex)まで連続的に変化するBMP信号を
  Quicktime3付属のcodecで
DVformatに変換して、そのDV信号をQuicktime3付属のcodecで
  BMP信号に戻した時の画質変化を見た
        *図や画像はクリックすると拡大してみられます。

 
・encode/decodeした結果
 

画面的には


です。

 
水平方向1列をテキスト化したものこちら

こちらも、やはり白クリップ/黒クリップがかかりますし、詳細に値で比較すると、たとえば
 BMPsource:20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,2A,2B,2C,2D,2E,2F,30
  に対して
 QT3decode:20,20,21,22,24,25,26,26,28,28,29,2A,2C,2D,2E,2E,30
と、(1)と同様に階調再現性が劣るところがあります。