なぜ、インナーフォーカスの映像検出方式に収束してきているのか?
光学系が小さくなるのに従って、インナーフォーカスの映像検出方式の (1)撮像素子出力を使うTTL方式のため、パララックスがない。 (2)クローズドループのために温度変動や機械的精度の影響を受けず、合焦精度が高い。 (3)合焦速度が早くできる。 (4)小形軽量化に有利である。 などの利点の重要性による。 一時、多く用いられた赤外線方式は、これらが欠点となってすたれていった。 一方、インナーフォーカスの映像検出方式の欠点としては、 (1)コントラストの少ない被写体に弱い。→低照度にも弱くなる。 (2)評価値の最大値をある条件にしたがって探すために、その挙動が不自然なときがある。 (3)評価値の最大値が合焦位置と異なることがまれにある。 性能は、主に制御アルゴリズムによるので、メーカの差が多く出ており 私は、SONY,Panasonicが合格点であると評価している。