PHILLES 123 Stumble and Fall


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 ダーリン・ラヴは、スペクターにとって欠かせないシンガーであったにもかかわらず、ソロ・アーティストとしては、ぞんざいに扱われた。その象徴ともいえるのが、このシングルで、リリースした後すぐに回収された。同時にカタログからも抹消されて しまった。
 その理由は、より大きなヒットを確信したロネッツの新曲「恋の雨音(Walking In The Rain)」を 早く世に出すためだったといわれている。「恋の雨音」は、回収したシングルと同じレコード番号「PHILLES 123」してリリースされた。これは、ダーリン・ラヴのシングルとの競合を避けるためにフィル・スペクターのとった合理的な手段だった。

「Stumble and Fall」はコレクター・アイテムとなってしまったが、曲そのものは、CDで楽しむことができる。
 左の写真は、店頭に並んだレギュラー盤で、DJコピー盤よりも珍しい。また、俗にいうホワイト盤は、存在しないといわれている。