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Bud Shank with
The Bob Alcivar Singers
LET IT BE
( 東芝 LIBERTY LP 8957 / World Pacific ST 20170)
1. Let It Be (Lennon/McCartney)
2. Games People Play
3. Something
4. Long Time Ago
5. Both Sides Now
6. Love's Been Good to Me
7. A Famous Myth
8. Didn't We
9. The Long and Winding Road (Lennon/McCartney)
10. For Once in My Life
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●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●August 12, 2001●
真夏の夜の邪図、第二夜。
第二夜は、70年ころにリリースされた、日本盤タイトルでいうところの「レット・イット・ビー/イージー・リスニング・バッド・シャンク」です。
1926年生まれのバド・シャンクは、ポスト=パーカー世代のホットなプレーヤーのうちの1人として、50年代からロサンゼルスのウエスト・コースト・シーンで活躍している現役のアルト・サックス奏者です。一時期、フルートも併用していて、フルートのアルバムもいくつか残してます。中には日本の琴と競演したものもあり、ジャズに於ける革新者ともいえるかもしれません。その最たる例といえるのが、ブラジル人ギタリストのローリンド・アルメイダと組み、ブラジル音楽とジャズを融合した作品を53年に発表したことでしょう。これは、アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を与え、ボサ・ノヴァの形成に一役買ったといわれています。(以上、受け売りでございます(^^;)
さてジャケットですが、緻密なイラストそのものは、なかなかだと思います。でもですね、「イージー・リスニング」というテーマからすると、ちょっとキモイではありませんか。これも、オリジナル盤を見たことがないので、なんともいえませんが、東芝レコード内部で、「キモイから替える」という声はなかったのでしょうか。あるいは、オリジナル盤はごく普通の図柄だったにもかかわらず、ハイセンス(死語?)なお偉いさんが、「カエルコール」をしたのかもしれません。
キモイ図柄はともかくとして、中身はキモチよく、とてもくつろげるものです。オリジナル・タイトルでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、「WITH
THE BOB ALCIVAR SINGERS」が、このアルバムのキモでございます。ボブ・アルシヴァルといえばフィフス・ディメンションやカーニバルなどにアレンジを提供した人物なので、おそらく、このアルバムのサウンドも想像できるのではないかと思います。おい、これがジャズといえるかぁ?今でいうソフト・ロックじゃんかよぉ!というジャズ・マニアの声が聞こえそうであります。
事実、バド・シャンクもイントロと間奏のアドリブだけお仕事している、といっても過言ではありません。
裏面の解説によりますと、ボブ・アルシヴァル・シンガーズは、(一人ひとりの名前は残念ながら不明なのですが)「9人からなるコーラス隊」と書かれております。
おっと、「9人からなるコーラス隊」で思いだされるのが、以前ご紹介したトム・スコットのアルバムに爽やかなコーラスを添えてくれたカリフォルニア・ドリーマーズでございますね。ドリーマーズは、同様にガボール・ザボの2枚のアルバムでも、すてきなハーモニーで和ませてくれました。
パーソネルは次の通りです。キャロル姉御がいらっしゃいます。
■アルトサックス:バド・シャンク
■ピアノ:ロジャー・キャラウェイ
■ギター:デニス・バドミール、ハワード・ロバーツ
■オルガン、エレクトリック・ピアノ:ラリー・ニッチェル、マイケル・ラング
■ベース:キャロル・ケイ
■ドラム:ジョン・グリーン
またもや、レッキング・クルー調査隊、隊長オオノ氏、関東師団長鶴岡氏より、日本盤のクレジットの不備を指摘していただきました。ボブ・アルシヴァル・シンガーズのメンバーがカリフォルニア・ドリーマーズと重なる部分が多いことも判りました。
Produced by Richard Bock
Arranged and Conducted by Bob
Alcivar
Engineers: Bert Agudelo,
David Brand, and Mike Denecke
Art Direction and Design: Ron
Wolin
Backliner Photography: Ron
Woline
cover Illustration: Shaeleen
Pederson
MUSICIANS: All Tunes Bud
Shank, Alt Sax
Roger Kellaway, Piano
Dennis Budimir, Guitaar
Carol Kaye, Bass
John Guerin, Drums
Howard Roberts, Guitar on all But A Famous Myth, Let
It Be, and Something
Michael Anthony, Guitar on Afamouth Myth, Let It Be
and Something
Larry Knechtel, Organ and Erectric Piano on All but
Both Sides, Now, Long And Winding Road, Love's Been Good To Me, and Long Time Gone
Michael Lang, Organ and Erectric Piano on Both Sides,
Now, Long And Winding Road, Love's Been Good To Me, and Long Time Gone
VOCALISTS: John Bahler,
Loren Faaber, Ronald Hicklin, Gordon Mitchell, Louis Morfard, Ian Freebairn-smith,
Sally Stevens, Susan Tallman, and Jackie Ward
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●TOM SCOTT WITH THE CALIFORNIA
DREAMERS /
HONEYSUCKLE BREEZE (impulse! MVCJ19164)
●GABOR SZABO
AND THE CALIFORNIA DREAMERS /
WIND, SKY, AND DIAMONDS (impulse! MVCJ19113)
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ザ・カリフォルニア・ドリーマーズも9人からなるコーラス隊で、名前の通りのさわやかなハーモニーはサニーサイドのお供にピッタシ!!
ちなみにメンバーは、アル・キャップス、ジョン・ベイラー、トム・ベイラー兄弟、ジャッキー・ワード(ロビン・ワード)、ロン・ヒクリン、イアン・フリーバーン=スミス、サリー・スティーヴンス、スー・アレン、ローレン・ファーバー
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