マンドリルのミツコが        

    今度は骨折(1997年10月)


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 ミツコはまだ2歳の子供です。骨が成長途中でデリケー 
トなため、外部からネジを骨に取り付け、特殊な樹脂で固 
定するという手術を行うことにしました。もちろん吸入麻 
酔を施し、レントゲンの透視を行いながらの手術です。  
 1時間以上かかってうまく樹脂でネジを固定できました。
さらにその外側をグラスファイバーのテープで固定して手 
術は無事終了。でも実のところ、長期間このギプスを装着 
したままミツコがおとなしくしていてくれるか心配でした。
過去にはニホンザルで骨折の手術をした翌日、完全にギプ 
スを取り外した例があるからです。           
 そんな心配をよそに、ミツコは全くギプスをかまうこと 
なく、食欲もあり元気でした。そのうちに左手もよく使え 
るようになりました。でも完全に骨がついて、絶対に大丈 
夫だと確信が持てるまでは、このギプスを取り外すのは危 
険です。人間のように動物は治療に協力的ではありません 
から、もし完全に接合してなかったら、確実にもう一度骨 
折してしまいます。                  
 レントゲン撮影して、骨折した2本の骨が綺麗に接合し 
ているのが確認できたのは、なんと2ヶ月以上も経過して 
からでした。「もう大丈夫だ、嫁にいける。」と担当者に 
告げると、飛び跳ねるほど喜んでくれました。      


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