(2/4) なんと以前、そのフェンスにぶつかって、激突死した個 体もいたとか。その後シマウマには細心の注意を払って 接しました。それでも一寸したことで驚いて走りまわる シマウマを何度も見て、なるほどと思いました。パニッ クに陥ると何もみえなくなってしまうのは、実は野生下 で絶えず命の危険にさらされている彼らにとっては当然 の行動だともいえるのだと理解しました。飼うだけでも、 神経をつかって大変なのにこの動物を治療するとなると まさに命がけです。シマウマだけは絶対に病気になって くれるな、と願いました。とそんなある日、担当飼育係 から雌が雄に脚を噛まれたとの連絡が入りました。診察 に行くと、後肢の関節近くで出血し、かなり腫れていて 跛行(引きづって歩く)も確認しました。抗生物質の注 射と、消毒をしなければいけません。