治療も命がけだグラントシマウマ(1994年7月)


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なんと以前、そのフェンスにぶつかって、激突死した個 
体もいたとか。その後シマウマには細心の注意を払って 
接しました。それでも一寸したことで驚いて走りまわる 
シマウマを何度も見て、なるほどと思いました。パニッ 
クに陥ると何もみえなくなってしまうのは、実は野生下 
で絶えず命の危険にさらされている彼らにとっては当然 
の行動だともいえるのだと理解しました。飼うだけでも、
神経をつかって大変なのにこの動物を治療するとなると 
まさに命がけです。シマウマだけは絶対に病気になって 
くれるな、と願いました。とそんなある日、担当飼育係 
から雌が雄に脚を噛まれたとの連絡が入りました。診察 
に行くと、後肢の関節近くで出血し、かなり腫れていて 
跛行(引きづって歩く)も確認しました。抗生物質の注 
射と、消毒をしなければいけません。         

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