豊橋のカバは今日も元気です(1993年4月)


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 こんなカバたちですが、実は彼らには悲しい話がある
のです。それは4年前のこと、ダイキチには器量好しの
妻、トヨコがいました。ところがカバの以前の獣舎は手
狭でした。それで2頭以上のカバの飼育は困難でした。
そのため普段は繁殖制限で、ダイキチとトヨコは別々に
分けて飼育をしていました。そんなある日カバ舎の内部
工事のために1週間ほど一緒に飼わなければならなくな
りました。何事もなく工事の最終日になり、飼育係と胸
をなぜおろしていたところ、なんと最後の数時間に交尾
を始めてしまいました。さすがに噂通りの繁殖能力で数
ヶ月後、みごとにサツキが生まれまたのでした。   

 意に反して生まれたにもかかわらず、飼育係も獣医も
みんなで「やったやった」と喜んだのでした。ダイキチ
も隣のプールでやさしくのぞき込んでいました。   

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