ザッザッザッザッ………………………………。 シンジ達3人は南の森の中を歩いていた。 カヲル「村に入る前の森と違って、不気味な感じがするね。」 ミ−ン、ミ−ン、ミ−ン、ミ−ン。 シンジ「聞こえるのは木々のざわめきと蝉の声、か。」 エドガ−「もう一つ、つけ加え。不気味な沼があるぜ。」 シンジ達の前方には濃い緑色の沼が広がっていた………………。
亜空間内。膝をついたまま、ガックリとうなだれているミサトとレイ。
浮遊している黒い物体に包み込まれたアスカ。触手が頭に絡み付いている。
そして、アスカの武器。黒きロンギヌスの槍も触手に取り込まれた………。
エドガ−「ん?」
カヲル「沼の泡の中から変な物が!?」
シンジ「何なんだあの泡の固まりは!?」
そこには、全身。泡だらけの異形な物体が存在していた。
真ん中の一際目立つ大口からはさかんに泡を吹いている。
カヲル「何だか弱そうに見えるけど。」
エドガ−「人工物に見えなくもないな。」
再度、亜空間内。
それは、突然だった。
アスカを包んでいた、黒い物体が固まりだしたのだ!!
ミサト「えっ!?あ、あれは!?」
レイ「!嘘…………!?」
ミサトは指をさしている、その手は震えていた。
レイは口を押さえているが、目は見開いている。
エドガ−「呆気ないな。」
沼の化け物は数秒で倒された。
シンジ「アスカ達だったらこれだけじゃすまないぜ。」
カヲル「反撃らしい反撃もないし…………。」
???「流石ね。」
シンジ「誰だ!?」
アスカを包む黒い固まりはゆっくりと姿を変え、一つの鎧に姿を変えた。
ミサト「まさか………黒龍の鎧が実在していたなんて……………。」
レイ「槍も赤くなっている…………。」
そこにはすでに地に足を付けたアスカがいた。
黒い光沢を放ち、全身を包んでいる。頭の髪留めは強化されている。
一際目立つ、真紅の槍。
ミサト「それにしても、凄い魔力………………。」
アスカ「ふ〜ん。闇黒物質が原料ね、これ…………。」
レイ「わぁ。アスカ様にピッタリね。」
アスカ「こんな所で、防具が見つかるとはね……………兄も甘いわ。」
ミサト「何にせよ。これで脱出可能ね。」
アスカ「まかせなさい。」
シンジ「誰だ!?」
再度、問う。
そこには20代後半。金髪の理性的な女性が立っていた。
着衣は一発で巫女とわかる服。
カヲル「あなたは…………もしかして……………。」
???「私は赤城リツコ………とうとう、来たわね。」
エドガ−「さっきのはお前の差し金か?」
リツコ「はずれよ。あれは暴走した失敗作よ。」
シンジ「失敗作!?」
カヲル「あなたは巫女のはずじゃあ?」
リツコ「巫女よ。その前に一人の科学者よ。」
シンジ「凄い取り合わせだな。まるで、正反対。」
リツコ「立ち話も何だからとりあえず、私の小屋へ。」
小屋の中は…………実験道具に加え、さまざまな置物に祈りを捧げる祭壇
が置いてある。
エドガ−「小屋………というか一軒家じゃないか。ここは。」
リツコ「あなた達の目指しているのは………シャンバラ………でしょ?」
シンジ「どうやら、知っているみたいだな。俺達の事。」
リツコ「一応はね。」
そう言って、正座をしたまま、番茶を飲むリツコ。
シンジやエドガ−は胡座をしているが、カヲルは正座である。
リツコ「まず、この話を聞いて貰うわ。」
そう言って、古びた棚から、一冊の古い本を取り出してきた。
リツコ「この島は元々、海賊の住む島だったわ。
そこへソロモンがやって来た。」
エドガ−「ソロモン!?聞き覚えが…………。」
リツコは小さく頷くと、本を開く、時々、ホコリがこぼれ落ちる。
カヲル「は!?そういえば、この島の海賊達はある日突然消えてしまったが……。」
リツコ「そう、ソロモンがやって来て、滅ぼしたのよ。みんな……ね。」
エドガ−「ソロモンの神器、それは、俺の黒龍剣と、失われた黒龍の鎧、
アスカの持つロンギヌスの槍……ただし、不完全だが、あとは白い玉。」
リツコ「それだけじゃないのよ。」
エドガ−「!?」
リツコ「正確に何かは知らない。けれど、あと、2つは確実に存在をしているわ。」
シンジ「それで、その本には何が?」
リツコ「滅ぼした後、ソロモンはこの地を去った。その時、一つ神器を置いていった
という事。」
エドガ−「それが、未確認の内の一つ……………。」
リツコ「そう。神に選ばれし勇者である貴方達なら、もう一つも見つけられるわ。
………必ずね。」
そう言って、番茶をすする。
リツコ「ふふふ。次はシャンバラについてよ。いい?よく聞きなさい。」
リツコ「場所はね。《海と陸の境目》にあるわ。」
シンジ「海と陸の境目!?」
リツコ「そして、北の空を司る星の元に幻の国の入り口がある。」
リツコ「次は私の調査結果よ。この森の首なしの地蔵には何かあるわ。」
シンジ「首なし地蔵……………縁起がいいとはいえないな。」
エドガ−「調べなければいけないな。」
リツコ「昔から化け物地蔵と恐れられているわ。」
シンジ「それじゃあ。リツコさん。貴重な情報ありがとうございます。」
リツコ「苦しいときには仲間がいることを忘れてはいけない。」
シンジ「え!?」
リツコ「母さんの口癖よ。」
エドガ−「…………母か。」
シンジ「それじゃあ。さようなら。巫女の仕事、研究がんばってください。」
リツコ「お互いにね。」
こうして、シンジ達はさらに深く森の中を進んで行った。
あとには、リツコがただ一人、見送っていた。
「なるほどね。」
リツコ「誰!?」
そこにはボ−ッとした黒い影。だが、次第にはっきりする。
リツコ「!!?」
「レイ。行きなさい。彼らもいい加減。目障りよ。」
そして、レイは消え去る。
「イスラフェル。護衛として行きなさい。」
側の化け物も消え去った。
「さて。アンタはどうしようか。」
カヲル「シンジ君。何か嫌な気配がするよ……………。」
− 第壱拾壱部・ダ−クマタ−・完 −
管理人(その他)のコメント
リツコ「まさか、これで私の出番は終わりじゃないでしょうね」
アスカ「あたしにはわからないけど、この終わり方だと、アタシに殺されて終わりかしらね」
リツコ「アスカ!! あなた誰に向かって物を言ってると思っているの!! これでもあたしはE計画責任者、赤木リツコよ!!」
アスカ「レイに負けた行き遅れ・・・・ぼそっ」
リツコ「なぁんかぁいったかしらぁ〜(ぎろり)」
アスカ「・・・・・いえ、なんでもないわよ(なに、あの見るだけで人を殺しそうな視線は)」
ミサト「アスカちゃぁあああああんにっこり」
アスカ「あら、ミサト」
ミサト「世の中には言ってもいいこととわるいことがあるのよ〜」
アスカ「はあ?」
ミサト「リツコにそういう台詞を言ったってことは、あたしに言ったのも同じなのよね〜」
アスカ「・・・・はっ、そういえばリツコとミサトは同じ大学世代!! つまり同じように行き遅れ・・・・ってやばいっ!! むぐむぐ」
ミサト「いまさら隠したって遅い!! かぁくぅごぉなさいっっ!!」