ザッザッザッザッ………………………………。

シンジ達3人は南の森の中を歩いていた。

カヲル「村に入る前の森と違って、不気味な感じがするね。」

ミ−ン、ミ−ン、ミ−ン、ミ−ン。

シンジ「聞こえるのは木々のざわめきと蝉の声、か。」

エドガ−「もう一つ、つけ加え。不気味な沼があるぜ。」

シンジ達の前方には濃い緑色の沼が広がっていた………………。
















− 第壱拾壱部・ダ−クマタ− −














亜空間内。膝をついたまま、ガックリとうなだれているミサトとレイ。

浮遊している黒い物体に包み込まれたアスカ。触手が頭に絡み付いている。

そして、アスカの武器。黒きロンギヌスの槍も触手に取り込まれた………。









エドガ−「ん?」

カヲル「沼の泡の中から変な物が!?」

シンジ「何なんだあの泡の固まりは!?」

そこには、全身。泡だらけの異形な物体が存在していた。

真ん中の一際目立つ大口からはさかんに泡を吹いている。

カヲル「何だか弱そうに見えるけど。」

エドガ−「人工物に見えなくもないな。」









再度、亜空間内。

それは、突然だった。

アスカを包んでいた、黒い物体が固まりだしたのだ!!

ミサト「えっ!?あ、あれは!?」

レイ「!嘘…………!?」

ミサトは指をさしている、その手は震えていた。

レイは口を押さえているが、目は見開いている。













エドガ−「呆気ないな。」

沼の化け物は数秒で倒された。

シンジ「アスカ達だったらこれだけじゃすまないぜ。」

カヲル「反撃らしい反撃もないし…………。」

???「流石ね。」

シンジ「誰だ!?」











アスカを包む黒い固まりはゆっくりと姿を変え、一つの鎧に姿を変えた。

ミサト「まさか………黒龍の鎧が実在していたなんて……………。」

レイ「槍も赤くなっている…………。」

そこにはすでに地に足を付けたアスカがいた。

黒い光沢を放ち、全身を包んでいる。頭の髪留めは強化されている。

一際目立つ、真紅の槍。

ミサト「それにしても、凄い魔力………………。」

アスカ「ふ〜ん。闇黒物質が原料ね、これ…………。」

レイ「わぁ。アスカ様にピッタリね。」

アスカ「こんな所で、防具が見つかるとはね……………兄も甘いわ。」

ミサト「何にせよ。これで脱出可能ね。」

アスカ「まかせなさい。」















シンジ「誰だ!?」

再度、問う。

そこには20代後半。金髪の理性的な女性が立っていた。

着衣は一発で巫女とわかる服。

カヲル「あなたは…………もしかして……………。」

???「私は赤城リツコ………とうとう、来たわね。」

エドガ−「さっきのはお前の差し金か?」

リツコ「はずれよ。あれは暴走した失敗作よ。」

シンジ「失敗作!?」

カヲル「あなたは巫女のはずじゃあ?」

リツコ「巫女よ。その前に一人の科学者よ。」

シンジ「凄い取り合わせだな。まるで、正反対。」

リツコ「立ち話も何だからとりあえず、私の小屋へ。」

小屋の中は…………実験道具に加え、さまざまな置物に祈りを捧げる祭壇
が置いてある。

エドガ−「小屋………というか一軒家じゃないか。ここは。」

リツコ「あなた達の目指しているのは………シャンバラ………でしょ?」

シンジ「どうやら、知っているみたいだな。俺達の事。」

リツコ「一応はね。」

そう言って、正座をしたまま、番茶を飲むリツコ。

シンジやエドガ−は胡座をしているが、カヲルは正座である。

リツコ「まず、この話を聞いて貰うわ。」

そう言って、古びた棚から、一冊の古い本を取り出してきた。

リツコ「この島は元々、海賊の住む島だったわ。
    そこへソロモンがやって来た。」

エドガ−「ソロモン!?聞き覚えが…………。」

リツコは小さく頷くと、本を開く、時々、ホコリがこぼれ落ちる。

カヲル「は!?そういえば、この島の海賊達はある日突然消えてしまったが……。」

リツコ「そう、ソロモンがやって来て、滅ぼしたのよ。みんな……ね。」

エドガ−「ソロモンの神器、それは、俺の黒龍剣と、失われた黒龍の鎧、
     アスカの持つロンギヌスの槍……ただし、不完全だが、あとは白い玉。」

リツコ「それだけじゃないのよ。」

エドガ−「!?」

リツコ「正確に何かは知らない。けれど、あと、2つは確実に存在をしているわ。」

シンジ「それで、その本には何が?」

リツコ「滅ぼした後、ソロモンはこの地を去った。その時、一つ神器を置いていった
        という事。」    

エドガ−「それが、未確認の内の一つ……………。」

リツコ「そう。神に選ばれし勇者である貴方達なら、もう一つも見つけられるわ。
    ………必ずね。」

そう言って、番茶をすする。

リツコ「ふふふ。次はシャンバラについてよ。いい?よく聞きなさい。」

リツコ「場所はね。《海と陸の境目》にあるわ。」

シンジ「海と陸の境目!?」

リツコ「そして、北の空を司る星の元に幻の国の入り口がある。」

リツコ「次は私の調査結果よ。この森の首なしの地蔵には何かあるわ。」

シンジ「首なし地蔵……………縁起がいいとはいえないな。」

エドガ−「調べなければいけないな。」

リツコ「昔から化け物地蔵と恐れられているわ。」

シンジ「それじゃあ。リツコさん。貴重な情報ありがとうございます。」

リツコ「苦しいときには仲間がいることを忘れてはいけない。」

シンジ「え!?」

リツコ「母さんの口癖よ。」

エドガ−「…………母か。」

シンジ「それじゃあ。さようなら。巫女の仕事、研究がんばってください。」

リツコ「お互いにね。」


こうして、シンジ達はさらに深く森の中を進んで行った。














あとには、リツコがただ一人、見送っていた。

「なるほどね。」

リツコ「誰!?」

そこにはボ−ッとした黒い影。だが、次第にはっきりする。

リツコ「!!?」

「レイ。行きなさい。彼らもいい加減。目障りよ。」

そして、レイは消え去る。

「イスラフェル。護衛として行きなさい。」

側の化け物も消え去った。

「さて。アンタはどうしようか。」























カヲル「シンジ君。何か嫌な気配がするよ……………。」








− 第壱拾壱部・ダ−クマタ−・完 −


ご意見・誤字・脱字など内容は問いません。メ−ルをください。乱文ですが、返事を書きます。多少遅れるかも知れません。予定が詰まっているもので。
乱文で読みづらいの謝ります。ごめんなさい。

kera@nsknet.or.jp


管理人(その他)のコメント

リツコ「まさか、これで私の出番は終わりじゃないでしょうね」

アスカ「あたしにはわからないけど、この終わり方だと、アタシに殺されて終わりかしらね」

リツコ「アスカ!! あなた誰に向かって物を言ってると思っているの!! これでもあたしはE計画責任者、赤木リツコよ!!」

アスカ「レイに負けた行き遅れ・・・・ぼそっ」

リツコ「なぁんかぁいったかしらぁ〜(ぎろり)」

アスカ「・・・・・いえ、なんでもないわよ(なに、あの見るだけで人を殺しそうな視線は)」

ミサト「アスカちゃぁあああああんにっこり」

アスカ「あら、ミサト」

ミサト「世の中には言ってもいいこととわるいことがあるのよ〜」

アスカ「はあ?」

ミサト「リツコにそういう台詞を言ったってことは、あたしに言ったのも同じなのよね〜」

アスカ「・・・・はっ、そういえばリツコとミサトは同じ大学世代!! つまり同じように行き遅れ・・・・ってやばいっ!! むぐむぐ」

ミサト「いまさら隠したって遅い!! かぁくぅごぉなさいっっ!!」


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