二人とも目を閉じて何かを考えていた。

広間で何時間こうしていたのだろう。

こんな事している間にアスカがどうなっているやら。












−第3部・喫茶と洋館 後編−













ふと、シンジが目を開き顔を上げた。
シンジ「カヲル君、広間の右の扉だよ。まだ、行ってなかったでしょ。」

カヲルは、はっとして。

カヲル「そうだった、 灯台もと暗らし 行こうとして肖像画の事ですっかり忘れていた よ。ありがとう。シンジ君。」

こうして、右の扉の前に立った。なせか、金色であるだけで、赤と青の扉と造りは同じだ。もちろん、シンジがドクロを殴ったのは言うまでもない。だが、もはや、お約束。何も起きなかった。

シンジ「何………故…………。」

シンジはすっかりうなだれてしまった。

カヲル「さっきのカギを使って開けよう!さぁ、元気だして!」

こうして、無事カギははずれ、中に入った。

部屋の中は大きな本棚と机がある。どうやら、ここは書斎らしい。

シンジ「本棚には難しそうな本がたくさんならんでいるね。カヲル君。」

しかし、カヲル君は机の上の数冊の本を読みふけっている。

数分後。

カヲル「ふ〜ん、どうやら葛城ミサトはアスカ遺跡について調べていたようだね。さらわ れた女の子の名前もアスカ………何かあるな。」

暇つぶしを兼ねて、本棚を物色していたシンジが、本に挟まっている金色のカギを見つけた。

シンジ「あっ、カヲル君。本棚にこれがあったよ。」

カヲル「ちょうど、こっちも見つかったよ。ここを出てからアスカ遺跡に行こう!」

こうして、二人は残りの青い扉をめざして全力疾走をした。

そして、先ほどの金色のカギを使うと、あっさり開いた。

部屋の中はベッド、そしてその横には小さな戸棚があった。

カヲルはすばやく戸棚に一つだけある、引き出しを引いた。

中にはボロボロのノ−トが一冊。

カヲルはおもむろに取り出し、ペ−ジをそうっと、めくり音読みする。

カヲル「シャンバラは、ソロモンの力の眠る所。その力を得た者は、すべてを支配する力 を呼び起こす。神児の復活は100年後。その時、私は支配の扉を開く 葛城ミサト 日付は100年前の今日だ!」
カヲルはそっとノ−トを元に戻した。

カヲル「驚いたね。シャンバラが実在するとはね。神児《シンジ》君にも何か秘密があっ たみたいだね。」

ノ−トを覗いていたシンジはあわてて否定する。

シンジ「えっ!でも、僕には何も力なんてないし。そんな漢字使わないよ。」

カヲル「わかっている。もちろん、アスカの事じゃないかとも思っているんだ。」

カヲル「だけど、君に最初合ったとき。ふと気になるとこがあってね。」

カヲル「でも、気にしないで、あくまで推測だから。たまたま名前が合っただけだよ。」
シンジ「僕もアスカも何かあるのかな?」

カヲル「その可能性は大だね。そうそう、これからも、アスカ救出は手伝うから。」

シンジ「え!いいの?そんなことして?」

カヲル「良いってこと。乗りかかった船だからね。それに放っていたら、世界がどうかな っちゃうかもしれないし。」

シンジ「ありがとう、ありがとう…………………。」

しばらく、シンジはカヲルの胸に突っぷして泣いていた。

カヲル「(やれやれ、泣く事なんかないのに…………。)」

しばらくして、二人は階段の所までやってきた。

シンジはすでに泣きやんでいる。

ふと、カヲルは壁掛けを見た。

カヲル「あ!さっきまで閉じていたドクロの口が開いている!」

シンジ「ええ!?(やっぱり、僕の考えは正しかったんだ!)」

カヲル「ん?中にスイッチの様な物が………。」

カチ。思わずカヲルは押してしまった。

シンジ「うわぁぁぁぁ……………。」

急に階段の下が崩れ、その上にいたシンジは落ちてしまった。あわてて、カヲルも飛び込んだ。

カヲル「ゴメン!大丈夫?」

カヲルは心配そうに覗き込んでいる。

シンジ「痛たたた………。ああ、大丈夫。」

カヲル「良かった。どうやら、かくし部屋のようだね。壁に囲まれて出口がないのだけれ ど………。」

カヲルもシンジもリレ−フのようにドクロになっていく自分を想像していた。

シンジ「………………………。」

カヲル「………………………。」

シンジ「ドクロを粗末にした罰かな…………。」

半分、情けない声でそう言った。

カヲル「でも、ないみたいだね。」

急にカヲルがそんな事を言い出した。

シンジ「え?」

すると、カヲルは今まで持っていた。肖像画を壁に掛けた。

すると、出口が開いた。
カヲル「やっぱりね。広間の絵は元々ここに掛かっていたんだよ。壁に絵の掛かっていた ような跡があったからね。」

カヲルは呆気に取られているシンジを引っ張って、外に出た…………………。

外はすでに真っ暗。

やがて、水銀灯の光の下にに二人の影が映し出された。

シンジ「ふぅ〜〜。やっぱ、外の空気はいいなぁ。」

カヲル「全くそのとうりだね。館の中はカビ臭くてしかたなかったからね。」

こうして、無事。脱出した二人は一端、家路についた………………………。

帰り道の二人の頭上には、無事生還の祝いをしているように、満月が、月光を絶えず二人に注いでいた。

やがて、二人の少年は月光の中に消えた……………。




































一方。東京都国立大学付属病院の病室では。

ゲンドウは重い瞼を開けた、側の棚には自分の眼鏡がある。そして、妻も………傍らの椅子に座っていた……………。

ゲンドウ「今夜は月が綺麗だな…………………。なぁ、ユイ。」

ユイ「ス−ス−ス−。」

ゲンドウ「寝ているのか。まぁ、無理もないな。シンジ、アスカ君を任せたぞ。我が友、 惣流家の一人娘なのだからな。」

こうして、ゲンドウも再び目を閉じた。

二人の夫婦の寝顔に月が優しい光を送る……………。ゲンドウの眼鏡には満月が映し出されていた……………。
























一方国立大学付属病院の宿直室。

一人の看護婦が物思いにふけっていた。

霧島マナ「シンジ君、無事かなぁ……………?」

こう言い終わると、ため息をついた………………。

その顔を月光が照らしていた。
























ここはとある公園、ジャ−ジを着ている男子と芯の強そうな女子が、水銀灯の下のベンチに座っていた。

女の子「月が綺麗ね……………。」

ジャ−ジ男「ほんまに……………。」
























ここはある山の高地、テントの中から一人の眼鏡を掛けた少年が。

「月が綺麗だな…………、都会では滅多に見れないな。」

傍らのエアガンが鈍い色を放っていた。




































ここはとある一軒家、パソコン 286/486をフル稼働させてカチャカチャキ−ボ−ドを叩いている、眼鏡少年がいた。ふと、窓を開け、ベランダに出た。

計良「今日は満月か…………、綺麗だな……………。」

その少年はぼうっ−と月をながめていた。

しばらくして、486のパソコンの外部HDDが作動して、

MAGIシステムを起動します。とディスプレイに書かれていた。

























月の光は全てのものを平等に照らす。そう、朝日が来るまでは………………。
























−第三部・喫茶と洋館 後編・完−


























計良さんへの感想はこ・ち・ら♪   


−作者&管理人のコメント−

計良「やっと、一段落した。続きは一週間後かな。」

計良「それにしても、今回のラストはちょっと一味違うな。喫茶とラスト部分は独自に 書いたんだけど、エヴァ関係の出そうにないのを色々出したな、どさくさ紛れて僕 も出てたけど…………。」

視界暗転・・・場面転換・・・・

アスカ「これで、この分譲住宅で自分の小説に自分を出したのは火野竜馬に続いて二人目ね」

カヲル「ふむ。しゃんばらか・・・・」

アスカ「・・・・・アンタ・・・・ひらがなで書くのはやめなさい。情けないから・・・・(汗)」

カヲル「ソロモン・・・・ふっ。ソロモンの戦いは激しかった。あれは宇宙世紀・・・・」

アスカ「それもやめなさい。ガンダムじゃないのよ、これは。話が違うわよ・・・・(汗)」

カヲル「たまにはいいじゃないか。ぼけたって」

アスカ「あんた、ぼけすぎ(きっぱり)」

カヲル「しくしくしくしくしく(涙)」

アスカ「まあいいわ。この話も、どうもサスペンスというか、ギャグの入った話になってきているわね」

カヲル「まあそうだね。うみゅーっ」

アスカ「だから、そのうみゅーっ、はやめなさい・・・・・逃げた作者じゃないんだから・・・・(汗)」


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