提案!


 (このお話はアニメイトのボイスカセットの収録後を想定しています)
 「あ〜あ、疲れた。誰かさんが、ぼけぼけっとしてるせいで随分手間取っちゃったわ」
 「そ、そんな・・・仕方ないじゃないか!ぼ、僕は人前であんなこと言うの慣れてないんだから・・・」
 「ったく、そういうとこが鈍臭いっていうのよ、馬鹿シンジは」
 「で、でも・・・。そ、それにひどいよアスカ!あんな所で加持さんの事なんか持ち出して・・・あの事が気になっちゃって、僕は・・・」
 「ったく、だから馬鹿シンジはぁ。仕方無いでしょ!私だって全国的にあんたと付き合ってますなんて、ばらしたくはないんだからさ。あそこはああやってごまかさなきゃ後々面倒じゃないの」
 「大体なによ!あんただって、ぐちぐちぐちぐちと、ファーストがどうとか、あの!なるしすホモがどうとかのたまってたじゃないのよ!!」
 「だ・・・だってあれは、台本にそう書いてあるから・・・ほ、ほんとだよ、信じてよ。僕はアスカと一緒に居るのが一番なんだからさ」
 「ほんとにぃ?にわかには信じられないわねぇ」
 「じゃ・・・じゃぁ、聞くけど・・・僕のこと・・・好き?」
 「・・・好き・・・よ・・・」
 アスカは顔を赤くしてうつむき加減にしながら小声で答えた。
 シンジはそんな彼女を見て、嬉しそうに抱きしめる。
 「僕も・・・大好き・・・一番大好きだよ、アスカ」
 言いながら、キスをする。
 「んっ・・・むぅ・・・」
 「もぅ。こんな所で・・・人が居ないと大胆になるんだからぁ・・・」
 「あんたのせいでお腹空いちゃった。ご飯食べに行きましょ。続きはその後・・・」
 「う、うん、そうしよっか。美味しい店見つけておいたんだ。早くいこ」
 「・・・もう現金なんだから・・・まぁいいわ、あんたの奢りだからね」
 「え〜!・・・もうしょうがないなぁ」
 二人は笑いながらスタジオの入っているビルを後にした。
 


 食事の後、二人はホテルに来ていた。さすがに芸能人が良く使う街だけあって、フロントも心得たもので、二人を見ても何も言わなかった。
 「ねぇ、アスカ・・・」
 部屋に入った早々、シンジは、アスカにキスをする。
 「あん、もう。駄目よ・・・先にシャワー浴びなきゃ」
 「そんなの後でいいよ。今すぐアスカが欲しいんだ」
 シンジはアスカの顔全体や首筋に容赦なくキスを降らせる。
 「・・・やん・・・だめぇ」
 アスカの体から力が段々と抜けていき、シンジに寄り掛かるような形になる。
 それを見たシンジは
 「ほら、アスカの体も、もう我慢できないって・・・ね?」
 嬉しそうにアスカの耳元に囁く。
 「・・・ん・・・もう・・・」
しそうに脱がせていく。下着だけにしたところで、ベッドに腰掛けてアスカを膝の上に座らせる。そのままぎゅっと抱きしめて耳元で囁く。
 「ねぇ、アスカさっきの奴、僕だけにやってよ」
 トロンとした目つきでアスカは問う。
 「さっきのってぇ?」
 「ラ・ブ・コー・ル。二番目の奴」
 「えぇ・・・そんな・・・いいじゃない、今更・・・」
 「言って欲しいんだ、僕だけに・・・ね?」
 アスカはじっとシンジの目を見詰めると、少し頷いて
 「わたしのこと、好き?世界中の誰よりも好き?」
 「わたしのそばにいてくれる?わたしと居ても退屈しない?」
 シンジはアスカを抱きしめたまま腕に力を込めた。
 「わたしの匂い、好き?わたしに触るの好き?」
 アスカの奇麗な髪の毛に顔を埋めて、匂いをかぐシンジ。そのまま首筋にキスをする。
 「わたしのこと、欲しい?わたしを抱いてくれる?」
 シンジは顔を上げてアスカの瞳を覗きこむ。アスカはシンジの瞳の輝きに吸い込まれるような感じを受けた。右手でアスカの腰を抱きながらシンジの左手はその長い髪を梳いている。
 「ありがと・・・」
 アスカはシンジを抱きしめ返す。そして耳元で
 「でも・・・ねぇ、ほんとうにほんとうに、わたしのこと、好き?」
 「大好きだよ・・・一番・・・アスカ。ありがと」
 同時にキスをしながらアスカをベッドに寝かせる。舌を絡めあいながら、シンジの手はアスカのまだ熟しきっていない胸を丹念に愛撫する。
 「・・・んう・・・う・・・」
 合わせた唇の間からくぐもった声が漏れる。シンジは構わずアスカの胸を弄び続ける。アスカは堪えきれないように背をそらし声を上げる。
 「はぁん・・・シンジィ・・・」
 「アスカ・・・」
 シンジの右手は、アスカのすべすべとしたお腹を撫でると、そのまま下腹部に降りていく。
 「・・・アスカ・・・こんなにして・・・悪い子だなぁ」
 シンジが少しおどけてそんなことをいうと、アスカは
 「全部シンジのせいなんだからぁ・・・せきにん・・・とってよね」
 シンジはそれには答えずに、アスカの秘部と乳房を同時に刺激する。アスカの桜色の唇から甘い吐息が漏れる。
 「はぁ・・・」
 それを見ながら、シンジはアスカに囁く
 「きれいだよ、アスカ。僕の宝物・・・」
 「シンジィ・・・」
 アスカの目から涙がこぼれる、そして笑みもまた・・・。シンジはそんなアスカの涙をキスで拭いながら、腰を落としてアスカの中に入っていく。
 「・・・はぁぁ・・・ん」
 アスカの上げる甘い溜め息を感じながら、シンジはアスカの腰を抱えて動き出す。
 アスカの上に覆い被さりながらその胸の頂点に口付けをする。
 ホテルの室内にアスカのせつない声と、シンジの規則的な吐息、そして湿った音が響く。
 二人の息がユニゾンしながら段々と絶頂向かって登り詰めていく。
 「・・・ねぇ・・・シンジ・・・一緒に・・・きて」
 「うん・・・ぼくも・・・もう・・・アスカ、アスカァ」
 「うぅっ・・・」
 「あぁぁ・・・シンジィ」
 荒い息をついて重なっている二人。先にシンジのほうが体を起こして、汗でアスカの額に張り付いた髪を分けながらおでこにキスをする。
 「とっても良かったよ、アスカ・・・」
 アスカはシンジの手を取って自分の頬にあてる。
 「私も・・・シンジ」
 二人の間を、穏やかな時が流れる・・・。


 シャワーを浴びてアスカは服を整えだした。ミサトには付き合っていることがばれてるとはいえ、やはり外泊するわけにはいかない。
 「あ〜あ、このまま泊まっていければなぁ。今からミサトのマンションまで帰るの面倒くさい」
 「しょうがないよ。あんまり無茶なことして、別々に住まさせられるようになるよりはいいよ」
 「まぁ、そうよね。別居になっちゃったらシンジの美味しいご飯が食べられないし、おはようのキスも出来なくなっちゃうもんね」
 「も、もう、アスカったら・・・」
 赤くなるシンジ。さっきまでの積極性は何処に消えたのか。
 「ね・・・ねぇ・・・アスカ・・・」
 「なによ、いつも言ってるでしょ。用事がある時ははっきり言いなさいよ」
 「その・・・受け取って欲しい物があるんだけど」
 「なぁに?」
 「あの、これ・・・」
 シンジは鞄の中から小箱を取り出した。きれいにラッピングされている。
 「・・・なに?」
 「開けてみて・・・くれないかな・・・」
 アスカがラッピングを丁寧にはがして箱を開けてみると、中には青いビロード張りの小箱がまた入っていた。取り出して見ると中にはルビーをあしらった指輪が輝いていた。
 「シンジ・・・これって・・・」
 「ほ、ほら、丁度今日誕生日だろ。最初は誕生石にしようとおもったんだけど、トルコ石ってなんかこうパッとしないしさ。アスカの色じゃない?赤って・・・だから・・・その・・・」
 アスカは下を向いたまま
 「・・・ありがと・・・」
 と、ぽつりといった。
 その反応に少し心配になったシンジは
 「ね・・・ねぇ・・・気に入らなかった」
 アスカは黙って首を横に振った。そして一言。
 「・・・他に言う事無いの・・・誕生日ってだけ」
 「・・・あ・・・アスカ・・・その・・・正式な手続きは何時になるか解らないけど・・・」
 「ぼ、僕と・・・僕に君の時間をくれないかい?結婚しよう、アスカ」
 「・・・・・・・」
 「・・・あ、アスカ・・・」
 アスカは急にシンジに抱きついた。そして
 「嫌い嫌い、あんたなんかだいっきらい!」
 口でそんな事を言いながらシンジの首根っこにギュッと抱きついて、涙を流した。
 シンジもアスカを抱きしめながら
 「ラブコールの3番目だね・・・やっぱり一番アスカらしいや・・・」
 とアスカに囁いた。アスカは首筋まで赤くなっている。そんなアスカをシンジは可愛いと思った。
 「ねぇシンジ・・・美味しいご飯ずっと作りなさいね。そして朝起こすときはキスで起こすのよ。いいわね」
 「うん・・・ありがとう・・・アスカ・・・」
 二人は暫くの間抱きしめあっていた・・・。

(終り)


 ども、pzkpfw3です。映画見て、リハビリに書きました。ボイスカセットが出た日付は確か正確にはアスカの誕生日ではありませんが、まぁその時期だったので、こうしました。いまいち落ちてない上に激甘です(^_^;)。
 これから予告通り、チャレンジャー海淵の方に取り掛かるつもりです。では・・・。
 ☆改訂/少し状況描写を増やしてみました。ほんとは本文に手をつけるのはなんなんですが・・・。今回Hシーンはあっさり目です。通常シーンとのバランスはどうでしょうかね?ご意見お待ちしてます。



pzkpfw3さんへの感想はこ・ち・ら♪   


管理人(その他)のコメント

アスカ「・・・・・・」

カヲル「どうしたんだい? 今日はおとなしいじゃないか」

アスカ「・・・・・・」

レイ 「また、私が呼ばれるのね」

カヲル「やあ、綾波レイ」

レイ 「どうして私が、この人と碇くんが愛し合うところをみて解説しなければいけないの」

カヲル「逃げた作者が意地悪だからさ」

レイ 「それをいうなら、pzkpfw3さんも意地悪ね。わたしと碇君の小説を、書いてくれないんだもの」

カヲル「でもそれをいうなら、こういう小説をなかなかアップしなかった逃げた作者は、ある意味君が感謝してもいいんじゃないのかな?」

レイ 「あれは作者が怠慢だっただけ。私があの人に感謝することなんて、なにもない」

カヲル「そいつは厳しいお言葉・・・・」

レイ 「私にはもう誰もいないのね。碇君以外・・・・ごそごそ」

カヲル「おいおい、何を懐からN2爆雷なんて取り出しているんだい?汗」

レイ 「この世界はいらない世界。壊してしまったほうがいい世界」

カヲル「お、お〜い・・・・汗」

レイ 「この世界がなくなっても、代わりはいっぱいあるもの・・・・」

カヲル「ひ、ひえええええええ〜」


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