会社の同僚がPomeraを購入した。もちろんこのご時世に初期型のDM10を買うわけがないし、機能がそれほどDM10と変わらない廉価版のDM5を買ったわけでもない。フラッグシップのDM20を買ったわけである。そんなものを買ったからには比較せざるをえない。LOOX購入以降しばらくお休み状態だったDM10を引っ張りだして、会社に持っていってDM20と並べて比較してみたりなんかした。別の同僚からは「Pomera買っていったい何に使うんですかねぇ」という冷ややか視線ビームを投げつけられているわけだが、いやほしいから買うに決まってるじゃぁないですかそのための言い訳~H~H~H使い道ならいくらでもありますってば、という感じでいそいそと並べてみる。
実際に双方を触ってみて一番気づいたところは、自分のDM10が完全なファーストロットのせいもあるのだろうけど、折りたたみキーボードの右側がDM20に比べてかなりたわむことがあるところ。これはたわむという表現が適切なのかわからない。キーボードを展開したときに右側がやたらぐらぐらする(ちゃんとホールドされない)というのが正しい言い方なのかもしれない。要は気持ちぐらついているため、キーを打っていてどこかフニャフニャ感が漂ってくるわけだ。顕著なのは電源を入れるために長押ししている時ね。DM20のキーボードは展開時DM10よりはきちんとホールドされている。両者のキーボードは基本的に塗装以外同じものをt買っているというのがKINGJIMの言い分なので、個体差なのか、それともDM10でぐらついているところをDM20で狂態設計改善したのかそこまではわからない。まあ、気にはなるしこうやって書くくらいは違うのだけど。絶対にいやになるほどの差違ではない、というところ。あとそのキーボードの色。DM10の最初の頃はキーボードは白色だった。これが黒地だったらシックで落ち着いているんだけどなぁとか思っていたのだけど、DM20は黒地に金色の文字になっていてたいそううらやましい。
画面サイズ。でかいのはいいことなのだけど、別にDM10のサイズでも全く困っていないのでこれはそんなにうらやましくはない。そのサイズ差で若干重くなっている様子なので、今のままで十分かまわないという気持ち。
内蔵メモリからくる制限について。まだ幸い(というかPomera使い的にはダメな感じ故に)その文字数上限に達するまでテキストデータを書き込んだことがない。小さいサイズで完結してしまう。よってこれもまだうらやましいとは思わない。そのうち思いそうだけどね。というか思うようになるくらいもっと使い込め自分。
対応電池。正直DM20がeneloopに正式対応しているのはうらやましい。DM10はサポートしていないせいか、じーっと使っているとあるタイミングですとーんとバッテリ残量が落ちてしまう。たぶんeneloopの残電圧の低下をきちんと見定められないのだろうなぁと思ってしまうので、eneloop使用時のバッテリ保ち時間が普通の電池に比べてちょっと短いのは残念なところ。
Micro SDHCのサポートがDM20にあってDM10に無い。まあなくても全く困らない。なにせ今2GBのSDをさしっぱなしにしていて、2GBもテキストで埋めることはほぼないからである。
DM20だけが持っているQRコード作成機能によるテキスト読み出しのサポート。おもしろそう、という感じ以上は今のところ受けない。そもそもQRで読み取って携帯電話で送信、みたいな使い方は自分では全く想定していないので。
その他FWだとかなど細かい動作部分について。自分のDM10、FW無償アップデートの対象時期に海外出張をしていて逃してしまったために未だ1.0のままである。バグfixに含まれている事象には未だかつて引っかかっていないのでそこはどうでもいいのだけど、拡張された細かい気配り部分の恩恵は受けられていない。今アップデートすると6000円近くかかるのでもう諦めに近い心境。それ以外特にDM20でできているようでうちのDM10でできていないところは、いったん蓋を閉じるなどして復帰した際、カーソル位置を覚えていてくれずテキストの一番最初に戻ってしまうところ。これは非常に困ってしまう。元々のカーソル位置に残っていてほしいのだがと切に願ってしまうところ。あーうらやましいうらやましい。
まあそんなこんなで言うと、DM10の液晶サイズと軽さでDM20の色合い、機能のものがDM5位の価格ででたら買い換えを検討してもいいのかなぁとか思ってしまうのだけど、そもそもそんなもの存在しないので買い換えるほどではないと言うところ。継続してDM10を使い続けるつもりである。……という日記を、DM10を使って書いてみた。キータッチに使いなれてくると、結構な早さで打てるところがさすがというかんじですな。ぶっちゃけていうとワープロ感覚で使うのであれば、インターネット接続できないぶんよっぽど集中して原稿が書けるというものだ。