セキュリティ業界にいるせいか、こういう記事にはピピッと反応してしまう。主張していることは正しいとは思うんだけど、何かが変だ。とにかく、こういう記事:
■ 「Winnyを使わないで」安倍官房長官が国民に呼びかけ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/15/11252.html
まずここ
内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)でも、Winnyの危険性に関して注意喚起を行なっている。それによると、「Winnyで入手したファイルは、誰が、いつ、どこで作成したのかもわからない信頼できないファイルで、Antinnyを紛れこませることは簡単」であるとし、Winnyで入手したファイルの実行や閲覧は非常に危険だと指摘。
ウェブでダウンロードしても同じだと思うが。IEでダウンロードしたファイルを直接実行しようとすると、確認のダイアログが出るけど、そのぐらいの違いだ。これでは、問題の本質を理解したことにならない。Antinnyに感染するような人は、ウェブやWinnyやメール経由といった、インターネット経由でダウンロードしたファイルを、何も考えずにダブルクリックしてしまうような人達なのだと思う。Winnyを悪者にしても何も変わらないと思う。
まあ、これは内閣官房の意見なのでメディアは関係ない。他にもいろいろあるのだけど、次はこれ
ウイルス感染を防ぐには通常、ウイルス対策ソフトの使用とWindowsのセキュリティアップデートの適用が重要だ。しかし、Antinnyの場合、最新のウイルス対策ソフトでも対応していない亜種も多く、Antinnyの大半は、OSの脆弱性とは関係なく感染し情報を流出させる。
書き方からして、恐らく Impress 編集部の意見だと思われる。ひとごとのような書き方になるのは、しょうがないとは思うけど、ここで、是非、こう言って欲しかった。
アンチウイルスベンダーは、日本のマーケットをなめ切っている。けしからん。
もしくは、こういうのは、どうだろう
内閣官房は Winny を使わないように、などとオウムのような事を言ってないで、アンチウイルス ベンダーに圧力(もしくは金)をかけて対応を急がせるべきだ
どのメディアも「Winny たいへんだー」と、よく分からない危機感を煽ってるだけで、有効な解決法といった有用な情報を提供していない。Winny 使わないように、とみんな同じことを言っていて、つまらない。
この記事に対するコメント