「んーんんー――っ!」
男たちの手が麻弓の太股を左右からつかんだ。
足首を縛るロープを外そうとしてきた。
そればかりか、ほのかに膨らんできている彼女の胸を、乱暴に握りしめてきた。
痛みしかない。
一瞬、なにかがキラッと輝いた。
それがデジタルビデオのレンズの輝きだと気づいた時、
麻弓の脳裏に“絶望”の二文字が浮かんだ。
(ダメ――――!!)