●2001年08月31日(金)
東京はコワイ。早速いじめにあってしまった。雪隠詰めである。 金曜日は昼下がり。 トイレに用を足しに行ったときのことだ。 用を足すまでは長閑なお昼(いや、外は雨&曇りだが)だったが そろそろ出ようかという頃に、事態は一変した。 紙がないのである そこにはあるはずの紙が無く、芯だけが残されていた。 確かにニーチェは「神は死んだ」と言ったが、 決して「紙は芯だ」なんていってない。 うちの会社も、いかに時代の最先端である情報産業だとはいえ、 こんなところまでペーパーレスしなくてよい。 取り敢えず声を出して助けを呼ぶことに。 しかし返答はなし。案外声が届きにくいようだ。 都会のど真ん中。それも人口がピークになりそうな平日の午後である。 すぐ傍に誰か居ても不思議ではないのに、私だけが孤立していた。 クールファイブの「東京砂漠」ではないが、 本当にココは砂漠なんじゃないだろうか?と思ったほどだ。 「最悪を想定して楽観的に行動せよ」 そう言っていた上司の顔が走馬燈のように駆けめぐる。 おっさんの顔が駆けめぐっても、少しも嬉しくない。 ペーパーあれば〜 嗚呼〜辛くはないわ〜 お尻がふける〜 この東京砂漠〜♪ 歌っても何も解決しない。 事態は更に悪化していた。 時間がたつにつれ、乾燥しだしたのである。 何やらお尻がカパカパになっている気がする。 流石に困った。 まさかこの流れる水で洗うわけにも行かない。 ウォシュレットではないのだから。 しかしそこに救いの人は現れた。 同期のS君である。 S君は笑って紙を持ってきてくれた。 ・・・まてよ? 最後にトイレに行ったのはS君。 その時たまたま「リトルジョー」をしにいった私は、 彼が「ビッグベン」の為に「小部屋」に入って行くところをみたのだ。 はめられた・・・ きっと罠にはまった私が困っているのを見に来たのだろう。 そして優越感に浸りながら、紙を持ってきたに違いない。 恐るべし、東京・・・。 どうやら大阪人はなかなか歓迎してもらえそうにないようだ。 追記: S君は実際はいい人です。仲は良好。
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