最近仕上げたシートの紹介<STRONG SEAT> シートの紹介




04,02/11レポート
'92 Kawasaki ZZR-1100 C3、'93
Honda CB1000SF


'92 Kawasaki ZZR-1100 C3


加工前ノーマル状態
 

 



お客さまより・・・・
身長183センチ体重98キロです。主に高速道路でかっとんで行って、峠を楽しむツーリングがメインです。ZZRのノーマルシートの形状自体に大きな不満は有りません。しかし、4〜5時間乗車していると、肛門の辺りが擦れているような痛みが有るのと、疲労感を感じるのが不満です。ハンドルをアップハンタイプに交換していますが、シートとハンドルとノーマルステップの位置関係を考えた場合、好み的には2〜3cm位前寄りでステップをバックステップに交換しているかのようなポジションにしたいです。体格のいい自分ですが、バイクのポジションは400並の窮屈と感じるポジションが好きです。本当はコルビンシートのガンファイター&レディ(2人乗りを行う可能性有りと、荷物の積載性から)を購入を考えていたのですが、インターネットでインプレを色々調べてみたところ、着座位置が後ろ寄りになるのが気に入らなかったため、どうしようかと悩みました。また、見た目もカスタム然としたく、HPでみたライダーの着座位置部分がカーボンの様な見た目で滑りにい素材で、タンデム部分との境目がライン(赤)でしきられているような感じが希望です。

 

 

ということで、スポンジ確認用シートをまずお送りし、インプレを待ちました。

お客さまより・・・
3点注文が有ります。
1.前座後端部分のスポンジを硬くして下さい。前半は硬いので、減速時にはいいのですが、加速時に加速に任せて体を持っていかれると、尾てい骨が後端に行った途端に、クッションが沈み込むため、腰が「く」の字的に曲ろうとするため、それを支えるために今まで使わない筋力を使うので、腰に負担が掛ります。このため、前座後端部分をもっと前半部分と同じくらい硬いスポンジとして下さい。このままでは、今までは切れ痔の心配でしたが、今度は腰痛の心配をしなければいけ
なくなりそうです。
2.前座部分は今現在ですと、完全フラットに近いですが、これを微妙に前下がりとして下さい。
3CM盛っているので、タンク側は1CM弱低くしてください。1と絡むのですが、フル加速時にお尻の背中から肛門に至るまでの丸い部分が転がるような感じで行ってしまうので、それをこらえるために非常に腰に負担が掛ります。後座近辺はこのままかむしろ、ちょっと微妙に高くしてもらってもいいです。
3.タンク側は、ニーグリップしやすいようにタンクよりの前部分周辺を少し絞るように削って下さい。座面と併せるために新たに1.5〜2CM盛って貰った部分から、フラットになった座面部分までですが、タンクをニーグリップしようとするとその辺りが内ももに当たり、タンクのニーグリップの妨げとなっています。慣れていないせいかも知れませんが、太もも後ろ側が吊りそうになりました。これは、私自身重量級であり、かつ太ももが太いためでしょう。足つきは悪くなっていますが、それ自体は全く問題では有りませんが、タンクのニーグリップに関しては気になります。
全体的には、シート前座前半部分はいい具合に腰が有り、非常に好印象なのですが、加速したとき等、後半部分に掛ると腰砕け的にスポンジが沈み、お尻の丸い部分が転がるように後ろに行ってしまうのが、非常に残念でした。また、体重移動しようとすると、思ったよりも座面と併せるために新たに1.5〜2CM盛って貰った部分が太ももに微妙に引っ掛かるようで気になります。シートストッパーの位置関係とおおまかな雰囲気はこのままで結構です。特に、自分の座りたい思った位置で、普通に運転している分には最高です。藤のイスのしなり具合というのも納得です。作業的に細かいのか大掛かりなのかは解りませんが、対応をよろしくお願いします。

修正情報を頂き修正しました。が、今回はベストなセッティング出ず、再度情報を頂き修正しました。
その後、GOサインが出ましたので、本番用生地を貼り最終納品をさせていただきました。

お客さまより・・・
ツーリングに行き、峠、高速、それぞれ乗ってきました。感想は、「素晴らしい」の一言に尽きます。フラットにした座面はブレーキングを安心して行えるようになりました。当初、心配していた通り、加速時に腰に荷重が集中しますが、加速と減速を比べた場合、減速の方がGが大きく、また頻度も高いので、また尚且つその荷重の集中度は許容範囲内で有り全く問題になりません。比べると減速時の安心感が勝り、非常に満足です。ノーマルシートは、座った瞬間の座り心地は若干優れるのですが、スポンジが柔らかいため沈み込みが大きく、振動も吸収しすぎているため、路面からの情報量がスポイルされています。
加工後は座面は土井さんの言う通り「藤の椅子」に座っているように硬度が増しています。スポンジの硬度が増しているため、長時間乗っているとほんの少し尻が強ばりますが、タイヤからの路面のインフォメーションを確実にお尻に伝えてくれるため、安心してバンクし、尚且つアクセルを開けることが出来ます。この雰囲気を出すにはアフターマーケットのリアサスを入れて、足回りをちょ?締め上げないとダメかなと思っていましたが、「足回りを交換するよりも先ずはシートを交換する」。今後バイクを乗り換えるときには、この方針で行こうと決めました。
土井さんには途中で2転3転する私の要望を真摯かつ正確に反映し、シートを完成してくれて有り難うございました。次もよろしくお願いします。




写真。レポートありがとうございます。 最後までお付き合い頂きありがとうございます。なかなか目の前での打ち合わせではありませんので、最短距離を進めませんがどうにかなると自信が持てました。こちらこそありがとうございました。

 


'93 Honda CB1000SF

加工前ノーマル状態
 

 



お客さまより・・・・
身長192センチ、体重100キロという大変わがままな?体型をしております。バイクに乗ると膝の曲がりが非常にきつい状態で、少しでも改善できればいいなと思い、加工のお願いを致しました。今現在、ハンドル・ステップ共にノーマルです。シートにあわせてハンドルも変えようかなと思っているところです。
私以外は乗りませんので、普通の方には乗りにくい形でもかまいません。タンデムはしません。足つきはもちろん問題ありません。シート高が多少上がっても問題ないように思います。長時間乗っても疲れにくく(尻が痛くなりにくく)、膝が楽になるような形に近づければと考えております。このような妙なお願いですが、どうぞよろしくお願いします。

シートを外して、新聞紙の塊かなにかでシートの代わりのものを作って頂き
どれくらいシート高が上がれば快適か調べて頂けませんか?


教えていただきましたように、電話帳を重ねて跨ってみましたところ、2冊分約9センチほどになりました

という内容でスタートし、一回目のスポンジ確認用試作シートをお送りしました。

お客さまより・・・
たった今、近所を試走してまいりました。シートの硬さ、受け取った際、正直「硬いかな」と思いましたが、乗り心地「いいですねー。」ただ一つ気になったのが、尻がタンクに近寄っていく感じがしました。着座位置が前寄りへ、前寄りへと。床にシートを置いてみると確かに水平で、前下がりではないはずなんですが。試乗のために大変丁寧に張っていただいた生地の表面がすべりやすいためか?CB1000はシートを載せた際に傾斜がつくんでしょうか?送っていただいたデザイン画のヒップポイント位置よりも、どうも徐々に前に寄っていくようなんです。辺りが真っ暗なため、もう一度、朝早く辺りが明るくなってから座ってみようと思います。試乗のためだけに張っていただいた表面の仕上げのよさ、絶妙なスポンジの硬さ、仕上がりのスピード、すべての面でのクオリティーの高さに驚いております。「これならば」と感心させられております。
昨日より長く試乗してまいりました。やはり前のほうへ寄っていく感じがします。
私なりの考えですが、1シートストッパーからの傾斜が緩やかに続いているので前方へ
          2バイクに取り付けた際に前方へ傾斜がつく
          3足つき性の為、内股のあたる部分を削って細めに仕上げてあるようで私には細くなりすぎ?
           内股のあたる部分がない為に押さえが利かない状態。
          4今まではもっと不満な部分(膝の窮屈さ)が強かった為に気が付いていなかった。
          5あきらめていた事が、土井様にお願いすれば解消できるんではないかと思ってしまった。
シート改善前の窮屈すぎる膝の状態は改善されております。前方への肉盛で大丈夫でしょうか?

一回目のスポンジ確認のインプレを頂き、修正>本生地貼りと完成納品となりました。

お客さまより・・・
本日、長い距離走ってまいりました。膝の曲がり、ずいぶんと楽になりました。以前は、ステップに体重をかける意識ができなかったのですが、今日は意識できるようになっていました。試着時に起こっていた、前すべりの症状もまったく無くなり、デザイン時の着座位置にぴったし収まって安定しております。スポンジの硬さについては、「疲れにくい硬さはこのくらいなんだ」と感じさせていただきました。実際、今までは休憩を入れていた距離を、今日は休憩なしで走って帰ってきました。私のシートの場合は、ずいぶん肉盛してありますのでクッション性もばっちりのようです。表面の感触については、滑ることなく、引っかかり過ぎることなく、機能性、見た感じ共に、これもばっちり。足つき性は、なにも問題ありません。スポンジ接着面は、私にはわかりませんでした。着座位置が、高く、後ろ目になりましたので、今後ハンドルの高さについて変更していこうと考えております。一つ、太もものあたる角(エッジ)の角度が、左よりも右側の方が角度が鋭いようです。言い換えると左側の方がまあるい、緩やかなようです。ジーンズのシワかなと思って戻ってきたのですが、気にしてシートを触ってみると若干ですけどそう感じております。まだ100キロも走っておりませんので慣れれば問題ないかもしれません。私の座り方の癖かも。もし、不具合が出るようならば、またお願いさせていただくこともよろしいでしょうか。私のお尻のセンサーも大したものかなと感心しております。今まで長い間我慢していた多くの点が改善されています。もっと早く知っていればとの思いと、今回出会えてよかったとの思いが交錯しています。自分だけのシートに大満足、感激、にこにこといったところです。デジカメが今手元にありませんので、また来週あたりには写真もメールさせていただきます。土日が来るのが待ち遠しい気分です。また、メールさせていただきます。私だけの、私しか快適でないバイクとして、あと1センチ高くてもよかったかな?なんてことも考えながら・・・。それはあんまりか。
私もホームページを見て、シート加工をお願いさせていただくきっかけを作ることができました、私の事例が何かの参考になるのであれば写真等使っていただいて結構ですよ。何度もいただきました途中経過の報告、たいへんうれしいものでした。




 こちらこそ今回は本当にありがとうございます。 お陰で得難いノウハウが得られました。思う存分楽しんで下さい。

こちらのストロングシート企画はお互い我慢の賜物です。
誰にでもお勧めはできませんが、本当にお困りの方は一度ご相談下さい。

 

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