コンパチキットガレ子ガレ美の事情特別企画
[A01-A02-A03-A04]
[R01-R02-R03-R04-R05]
■ てな訳で版権元のオーケーが出たので(笑)売ります。 |
ワンダーフェスティバル’99夏 1999年8月8日(日)東京ビッグサイト東1、2、3ホール |
上記のイベントでの限定販売のみで、現在及び今後の販売予定はありません。
ご感想、ご批判はこちら→[Go BBS]
[BLACK CYCLONE TOPへ戻る][mailto:cyclone@big.or.jp]
深く考えたくない方はこれより下は読まない方がいいです…。
『赤のれんにて』
「いやあ、今回のBLACK CYCLONEのネタ見た?」「見た見た(笑)。ホント反則だよねー。前に売ったやつの首すげ替えちゃって」
「反則反則(笑)頭しか造ってないじゃん」
「まあ、パーツ使い回してる人はいるけどアレはないよね」
「そのキャラクター独自の体形とかバランスとかは関係ないのかよ…」
「しかもあんなポーズで(笑)でもアレを反則と言ったら最近のGKってみんな反則だよ」
「今ってさー煩悩のおもむくまま、自分の好みやら売れ線方向にその元ネタを当てはめてるだけのが多いと思うんだよ。暴走した思い入れっつーか。だから行き着くトコ首すげ替えなんてネタが出てくるわけだし。全部がそれとは言わないけど」
「顔自体もたしかにアスカとレイに見えるけど、ちゃんとトレスしてるかってーとちょっと違うよね」
「まあデザイン画そのものをきちんとトレスするのが正しいって訳ではないし、それじゃ立体としての魅力は出ないと思うからいいんだけど、トレスしつつ元ネタのいいところを引きだして立体で表現するってのが原型師だと思うのよ。だから首すげ替えて成立しちゃう造形っていうかコンセプトは納得いかんのだ」
「つまりアスカはあんなポーズは絶対しないと(笑)」
「そーいうこと。造形とかキャラの魅力というよりはあの○○ちゃんがこんな格好!っていうやったもん勝ちの状況じゃん」
「みんな好き勝手に造ってるよね。ムネ3割増し当たり前!とか」
「『○○風××』とか『○○版××』とかってのもよくわからんなー…。まあ、その絵そのものが気に入ったってのもあるんだろうけど…」
「元デザインの立場は(笑)」
「つーか同人模型じゃん」
「GKって今はそうなんじゃないの?それでもいいと思うし」
「そーだけどさー、原作に対するリスペクト、日本語で言うと敬いとか尊ぶ気持ちが感じられないんだよね。メーカーの一般販売目的のGKまでそういう傾向じゃない。その結果『気まぐれオレンジロード』がどうなったかもう忘れたのかよ」
「昔あったね。下着のフィギュアばっかり出ちゃって版権降りなくなったの(笑)」
「メーカーが出すものってのは版権元の監修を通ったオフィシャル物ってイメージがあるんだけどね…版権元はなにやってんだって言う…読者投稿とかならまだしも売りモンだぜー自分とこのキャラクターの。いいんか?」
「いいんじゃない…版権降りてるし(笑)」
「降りてんだよなー…そこまで細かくチェックしてらんないってトコとか、ファン活動として大目に見てくれてるトコとかあるかもしんないけど、だからこそ、その隙間を突いたような事はまずいと思うんだけど」
「まあねー。でも今のお客さんは、こういうの結構喜ぶし…」
「そーなんだよなー。そういうお客さんばっかりじゃないけどこういう路線の需要はあるしね…」
「じゃあ次はうちもあー言うのやるか(笑)?」
「…そこで迎合しちゃダメじゃん…」
『5カウントを聞きながら』
ガレ天から始まって1年。自分が何でこういう事やってんのかやっとわかったよ。悶々と思ってた部分がやっと言葉で表せるって感じ。思ってる事、考えてる事をまとめて、人に伝えるために言葉にしたり文章にしたりってのは難しいね…。
人のものをどうこう言うのはイロイロと問題があるので、じゃあ自分で造って、それに対して自分でイロイロ言うのがいいんじゃあないかと。それでBLACK CYCLONEブランドとナゾオと言う原型師を登場させたんだな。RED CYCLONEとBLACK CYCLONEの対立って言う構図を作りたかった訳だ。ただRED CYCLONEの活動が弱くて、そのぶんBLACK CYCLONEのみ際立っちゃって、その構図がよく見えなくなってしまった。そこは失敗。
オレの基本というのはREDなのでそれに反する部分がBLACKなのよ。だからBLACK CYCLONEの商品が売れちゃうってのは正直複雑なワケ。もちろんそれはオレの中での問題なので買うなとは言わないし、気に入ってくれたのならそれはそれで嬉しい。やるべき事はやっているつもりだし。ただこれは伊藤宏之の作品ではなくてナゾオの作品であるというトコロを認識して欲しいんだな。
正直なところアニメもゲームもチェックしてないしマンガとかもあんまり読んでないから最近のキャラへの思い入れってのはほとんど無い。現状では蓄積した技術で戦うしかない訳で、それによるエミュレーションで構成したものでもアピールすることは出来る、と言うのはわかったけれどそれでは仕事模型と同じ。イベントに参加する意味がないんだ。オレにとってRED CYCLONEとかイベントってのは仕事では出来ない、自分の好きなように造り物を造る場所。今後はその基本に戻ってちゃんと伊藤宏之として活動して行こうと思う。BLACK CYCLONEはそれを再確認する為のきっかけにもなったし、フィードバックもあるはずなのでムダではなかったと思う。なによりこのままだとぬるま湯に浸かったままになりそうなんで。このまま反則負けって手もあるんだがまだまだ戦わないと。
1999/06/05 伊藤宏之
で、伊藤宏之製作のレイとアスカはコチラ→●