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【ガラスの風景】 作:柴田侑宏、演出・振付:謝珠栄 新人公演担当:鈴 木圭 花組/宝塚大劇場/02.12.10 出演:涼紫央、仙堂花歩、柚希礼音 ほか 適材適所のキャスティング、無理をしない新たな演出。しかし大人の恋を描くのは難しい。 |
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まっすぐな気性が現れた演技でしたが、残念ながらジョーイの持つ過去や背負っている重荷といった、“影”の部分があまり感じられませんでした。相手役の仙堂花歩も大人の女性を演じるにはやはり若すぎるので、二人並んだところは非常に清々しく、大人のムードとは違った趣き。 ただ、終盤「罪の意識をもったまま恋人を受け止めることなどできっこないじゃないか!」の絶叫にそれまでの「善人」「いいひと」の殻を破るような力強さがあり、本人が一番力をいれている所ではないかと感じられました。
初ヒロインでかなりの大人の役で勉強また勉強、といった感じ。まだこまかい演技にまで気が回らないのかもしれませんが、ローラの初登場シーン、妹の事件を聞き、モンテカルロから急いで帰って来た、というところで建物への入って来方に緊張感が無かったのは残念。あと、ジョーイとクララの話を聞いてしまうシーン。本役のあきちゃんは、ただ立っているだけでも実に情感ゆたかに表現力をにじませていただけに、「立つ」という芝居の難しさを改めて知りましたね。 今の星は大人コンビに合わせた芝居が多かったので、新人さんたちは立つ、歩く等ちょっとした仕草に学ぶところが多かったと思います。ただカツラやメイクなどは大健闘。アキちゃんの衣装がきちんと着れていた、浮いていなかった点は評価。
ベルばらの新公でもその包容力と落ちつきっぷりに空恐ろしいものを感じたのですが、今回また一段と男役としての完成度をあげましたね。力強く、押し出しがあり、台詞は明瞭、歌もキチンと歌えてる(本役さんの情感にはまだまだ届きませんが…)。長の期の新公トップを相手に研4で一歩も譲らない演技ができるのはただただ凄い。これで新公卒業する学年だと聞いても信じてしまいそうだ。
発声や台詞まわしに臆したところが若干あったものの、ルキーニとしてはかなりのレベルでした。特に表情の作り方が素晴らしい。大きな目を剥いていきいきと動かし、冒頭客席の視線を釘付けに。容貌もスッキリした中にも、時折屈折したものをのぞかせ、暗殺直前、トートからナイフを受け取るシーンなど、完成度の高い“狂気”を表現していました(演出的には星組紫吹ルキーニを周到)。 2幕最初の写真撮影(客席入り口から登場し、観劇中の上級生に「男は入らないで!」)など、お遊び場面での余裕もかなりのもの。
美しい男役ですねえ。別荘の管理人とは思えないノーブルさもあり。今回は本役さんの持ち味を生かしたコミカルなキャラクターに設定されているので、勉強のしどころといった感じ。
新公ヒロインが続きましたが、ここでヒロインの座を譲った形。しかし芝居の上で彼女がこの役というのはまことに適材適所。大人びた容姿とヒロイン経験、それに少々クセのあるムードが生きて、ストーリーの根幹を支える重要キャラクターをしっかりと的確に、それでいて華やかさをもって演じていました。 注文をつけるとするなら、もうちょっと妖婉さがあってもいいかも。今のままのリンとした雰囲気が、学者の妻というインテリ層にはあっていましたが、学生たちの「女王」というにはすこししっかりしすぎてるかな?
「ヴィンターガルテン」で新進娘役のポジションに躍り出、今回クララの役を射止めた彼女。メイクとカツラの選び方などに大きな進歩が見られ、「ヴィンター…」の時に気になった華やかさの点もクリア。初々しく可憐な準ヒロインぶりで、かつての麻乃佳世を思い起こしたり。 娘役としては長身ですが表情やしぐさ庇護したいものを起こさせます。終始ローヒールを履くなど気を配ってはいましたが、「ローラ……お姉さん」と抱きつくと、ロお姉さんを包み込んでしまったのはご愛嬌。
エネルギッシュなショースターというイメージがあったのですが、今回は一転してコミカルな役所。ゴツい三つ編みに黒ブチの眼鏡、頬にはソバカスとガリ勉タイプのルックスに加え、かなり乱暴者という役づくりで、好奇心旺盛な探偵マニアといった印象。本役(叶千佳)とはまた違ったキャラクターを作り上げていました。ひとつひとつの動きもパワー炸裂で、これが本公演だとしたらやや暴走気味ではありましたが、新人公演なのでそれもまた良し。
毬乃ゆい・星風エレナのピッコラ&アルト姉妹は、無理に老姉妹に作るのではなく、ややトウのたったセクシー姉妹といった役づくり。モンローを思わせるブロンドにお色気過剰で、某叶姉妹を思わせます(ていうか、実際モデルにしてるでしょう)。新公っぽい好演。 シオンズ家の母親役を演じた叶千佳は落ちつき系の演技。パンツスーツ+ショールという着る人を選ぶ衣装もがんばって着こなしてはいたものの、声の幼さがやや気になったかも。子育てで謀殺されてきた女性というには若さを感じます。 ダンサーではコロンビーヌを演じた花ののみ。ゆったりした芝居が続く中、キレのあるスピンが印象的。
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