アスペクツ・オブ・タカラヅカあやか
今日のつぶやき
左罫 ■03.5.23:OSK最終公演
 宝塚ネタではないのですが、最後ということでご容赦を。いよいよ最終公演がはじまったOSK日本歌劇団の舞台を観劇。その名も「Endless Dream」。劇団丸ごとのサヨナラ公演というのに公演回数は実に少なく、特に大楽最終公演のチケットは市場にほとんど出回っていないという騒ぎ。記者取材日も最週日ではなかったのですから、その品薄ぶりが伺い知れます。
 さて、OSKといえば宝塚と同様の「歌劇」をみせる女だけの劇団。しかし大阪千日前の劇場で興行していた全盛期にくらべ、本拠地を奈良県あやめ池にうつしてからは非常にお寒い状態でした。舞台の規模もクオリティも宝塚と比べるのが気の毒なくらい質素でして……。ただ「踊りのOSK」といわれただけあり、ダンス力は猛烈にすごいです。特にラインダンスなど団体で踊る時のステップが揃った「ダンッ!」という音はいつ聞いてもゾクゾクさせられます。これほどの力があり、また遅ればせながらスターシステム下で新たな人材も育ちつつあり、花も実もあるスターがトップになろうかという今、解散することになってしまったのは、ひとえに劇団プロデュースの失策としかいいようがありません。。
 さて、そんなダンス力を全面に押し出し、OSKの可能性の限りをアピールしたのがこの最終公演。一部は日本物、二部は洋物、いずれもショーで構成されています。宝塚ではごく一般的な羽根がついている衣装もラメの衣装も、OSKの場合基本的にトップか目立ったスターのみ着用します。それが今回はスターとされる人のほとんどがラメの衣装を着用。またロココ風の衣装や、カーニバルのゴージャスなフリルの衣装なども登場
 現在団員は69名ですが、OSKの場合必ず毎公演全員が出演するわけではありませんでした。主演者の少なさも「質素」な感じをさせていたのですが、今回はラストということで、全員が舞台に登場。ボリュームもたっぷりで宝塚と遜色ないほど豪華でした。もっとも、「これが最後!」と力を振り絞って、やっと見た目のボリュームが宝塚とおっつかっつ、というのが一抹の寂しさを感じたのも事実ですが……。
 さて、ショーの構成ですが、「格調」という点はいまひとつでしたが、あのスピーディーな展開、見せ方はさすが。日本物レビューの基本ともいえる若衆の総踊りに、伝統の親子獅子の毛振り(ロックで踊る!)、ほぼ洋物のショーのようなダイナミックなダンスの琉球舞踊と、短い時間にバリエーションたっぷりで、「花の宝塚風土記」よりも面白く観られました。
 洋物のショー(こちらがメイン)は途中、メドレー部分の演出が中だるみでしたが、ベネチアのシーンの豪華さ、ボリューム、ラテンのシーンのスピーディーな切れのあるダンスの洪水は圧巻。数多いスターひとりひとりに見せ場を、と配慮した構成のため、トップスター那月峻の登場回数はやはり抑えめになってしまい、
 ラストは、男役は黒エンビ、娘役は白ドレスという「レビューの正装」で全員が登場。シンボルであるピンクの傘をまわして「桜咲く国」を唄ったときには、鳥肌が立つような、涙が出るような、最盛期と呼ばれた当時の片鱗が見えたようでした。
 OSKは一旦解散後「市民劇団」として再出発するものの、未だ資金面・活動面での問題は解決されておらず、また去る者・残る者も入りまじっていて、今ひとつクリアな形が見えていないのが現状。一日も早い新体制の確立が待たれます。これほどの集団、これほどの人材をむざむざ霧散させてしまうのは、日本演劇界の損失ですから。

■03.5.15:星組日生劇場「雨に唄えば」
 いってきました。日生劇場。やはり良作はいいですね。またかなり映画に忠実に制作されており、なによりキャスティングが絶妙!ジーン・ケリー をトウコ(安蘭けい)がやると聞いたときは、イメージの違いに戸惑ったのですが、トウコお得意の「スカした二枚目」どころに作り込んでいて新鮮。またヒロインの陽月華も、今まではエネルギッシュでチャキチャキしたところが目立っていましたが、ふんわりした娘役らしいかわいらしさも出て驚き。 また特出・専科の使い方も心憎いばかりです。愛嬌者で後ろを振り向かない大和悠河はいかにもブロードウェー作品のキャラクターですし、藤京子さんの粋なアナウンサーぶりも小気味良いテンポ。発声法教師の祐穂さとる の早口言葉にはプロ根性をみました(笑)。
 作品がいいため観客もウケもいい、出演者のノリも良くなり、それがまわりまわって、更に良い舞台をつくっているような、そんな気がします。聞いた話によると、初日・楽でもない平日にスタンディング・オベーションがあったとか。正直、「蝶・恋」で全国ツアーを回っているメンバーが気の毒になったほど。これほどの良作、東京日生だけの上演とはなんとも勿体ない。
 と、褒めちぎりましたが、気になった点も少々。映画に忠実であるがゆえに、ジーン・ケリー のダンスとどうしても比べてしまうんですね。そしてぬるさを感じてしまう。かなり大健闘のタップでしたがこれは仕方が無いことです。特に実際の水を降らせる有名な雨の中のダンスナンバーでは、転倒をおそれてかトウコさんのダンスがちょっと逃げ腰に感じられたのも残念。とはいうものの、あの「雨」もみどころのひとつなので、無いとかなり寂しいものになりますし。
 そして「雨」は本物をつかったのに、パイ投げのシーンはレプリカなのも残念でした。バウの「SLAPSTICK」で本物のパイ投げを見てしまった後ですから、特にそう感じてしまいます。早変わりの関係でああいう段取りになったのでしょうけれど、雨は本物でケーキが偽物、っていうのも……。ここも本物だとインパクトの面でより一層すごい舞台になっていたことは真知がいないかと。

■03.4.25:星組全国ツアー初日
 星組の新トップお披露目の全国ツアーにいってきました。……

■続きは「過去のつぶやき」で→

右罫
 ここは宝塚の劇評も書くライター・山本ちずが個人的観点からヅカを語り、ヅカを描くコンテンツです。

過去のつぶやき
▲バックナンバー【03.5.24】

舞台おぼえがき
▲新聞掲載原稿と共に本音とイラストをUP【03.5.14】

イラストギャラリー
▲歌劇関連の駄画 【02.7.24】

自己紹介
▲ヅカ分野における趣味・嗜好

バナー1
▲バナーです。よければどうぞ


▼コンタクト▼
御意見・御感想・リクエスト等々
欄がちっさいので、コピペでお願いします。
題 名 
お名前 
メール 
    

下罫

●えと文:山本ちず●


このコーナーは山本ちずのサイト「Office Y2」のコンテンツのひとつです。
日々の日記でヅカ話が増えたため、独立分離して出来たコーナーです。