くいるような会社ではなかったけれど、こんなにはやく転職するハメになろうとは、トホホ・・・ こんな情けない気持ちを抱きながら、ふたたび履歴書をかくハメになっってしまいました。今回は転職活動の第一歩、履歴書にとりくみましょう〜

まず、学歴・職歴。 学生の時は、「職歴ナシ」の言葉が、経歴の欄に燦然と輝いていたのですが、今回はそうも参りません。
しぶしぶ学歴の下に、「職歴」と銘打ち、さらに

平成7年 株式会社××××入社

と書くことになります。さらに情けないことに、すぐまた下に

平成8年 会社都合により退社を決意

と書かねばなりません。その間1年弱、いったいコイツは何をやらかしたんだと、われながらツッコミたくなる経歴ですね。部署移動の記入も、昇格の記入もないし・・・(あたりまえか)
こういう履歴書を提出すると、面接官はかならず。

「この、会社都合というのは???」

と、聞いてきます。そこですかさず

「はい、社長がいきあたりばったりの経営と、
 愛人に社費をつぎ込んだことで経営を悪化させ、
 社員を大量解雇においこんだのです。」

と、ハキハキ答えるわけにもいきませんから、(内心すごくいいたかったけど)
「会社経営が悪化し、所属していた部署が解散になったのです。
 他部署でやっていくことも出来たかもしれませんが、
 やはり、やりたい仕事につきたいのでっ!

と、けなげ(?)に、かつ力強く答えることにしてみました。
ここでのポイントはズバリ「やりたいしごと」です。この黄金の一言が、もっともな退職理由を支えるキーワードです。
そして、どんなに言葉をつくしても、前の会社がどれほどえらいこっちゃだったか?!だったかなんてこと、その目で見ないとわかってもらえないんですから、どんなに会社に非があっても、もといた会社の悪口はゴハットです。今はそんな会社を選んでしまった自分の不始末を隠すことに専念しましょう。

りあえず、私の場合、新卒1年目にしてこんな始末になってしまったいきさつは、「会社の経営悪化」「部署の解散」ということばで、どうにか説明はつきました。
すくなくともこういう広告・デザイン業界は、小さい企業がバッタバッタと潰れてますから、べつだん珍しいことでもありません。転職理由という第一のハードルはクリアできました。

さて、話を履歴書にもどして、次は履歴書の右っ側にいきましょう。だいたい免許などをかくとこがありますよね。ここは、あるものを書けばいいし、ない人はない人なりに・・・
ちなみにわたしは今どき珍しい免許なしオンナなので、英検と珠算くらいしか書けなかったです。それもかなり大昔の・・・
で、さらに趣味とか好きな科目などを書く欄がありますね。ええ年したオッサンとかが

好きな科目は理科と音楽。

なんてのは、気が抜けてて嫌ですね〜
私は極力この「好きな科目」の記入欄のないものを選ぶようにしています。しょせん、あってもなくても同じ項目です。

して趣味ってのは、見る人は見るみたいですね。
ちょっと前に私が聞いた話では「趣味・登山」や「趣味・旅行」というのは、休暇をよく取るので嫌われる、それに個人プレーを好むきらいがあるので、団体行動には向かないからパス、なんてことでした。
ほんまかなぁ・・・疑わしい限りですが、実際は職種によりけり、先方担当者によりけりでしょう。
正直、かつシンプルに流すのが一番です。まちがっても

ライブ活動。ヘビメタ系バンドを5年。
コミケの出店。高校時代は漫研

などといった好みが激しく分かれる趣味は詳しく書かないほうがいいかもしれません。(ちなみにこれは単なる一例です。)
少なくとも人事部の女子の間で、やたらと評判になってしまい、面接に行くと影で
「ヘビメタきた?」
「普通の格好してる?」
とかなんとかいう騒ぎにはなります。あげく応対や、お茶運びに出てその目でたしかめようとするのでご注意を。
趣味欄も好きな科目と同様、新卒採用とは違うので、さほど重要なことではありませんね。

よいよ本日最後の難関、志望動機です。ここでのポイントは書きすぎないこと!書きたいことは7割くらいに抑えて、あえて面接でのツッコミを待つのです。
たいがいの面接で聞かれるのは

前職の仕事内容
退職理由

これに加えて、面接慣れした担当者をたててくる会社なら、
この会社に入って何をしたいのか、または
ここで働いている自分が想像できるか?
等の、将来ビジョンも聞いてきます。

ちなみに私は、「どんなデザインをやりたいですか?」と聞かれ、当時なんの用意もしていなかったので、とっさに

「進歩する技術や時代に送れをとらないようなデザインワークをしていきたいです」

と答えたところ、デジタルメディア事業部にほおり込まれてしまいました。(そのまんまや)
今思えば、なんてへなちょこな表現なんでしょう・・・もっと別のこと言えばよかった。

さらに、予期せぬ質問や答えに窮するようなことを聞かれないためにも「これは、なんだ?」と思わせるような、あえて説明を抑えた履歴書で質問をさそうのがいいかもしれません。
そして、最後の最後は
「経験の浅い分はやる気でカバーしますぅぅぅぅ!!!」
これです。こちらは経験が足りない分、給与もとうぜん低いはずですから、雇っても続くかどうか、きちんと勤めるかどうか、が企業側の心配するポイントです。
そこらへんは、やりたい仕事への“やる気”があるから、ガンバレる(かもしれない)!と、みせることで、先方を安心させるのです。

いぶん後になってですが、他人の履歴書を見る機会があり、一通ものすごい文字量のそれにお会いしたことがありました。
なんでも27歳で職歴なし。日本の学校、アメリカの学校と勉強し続け、とにかく勉強してきました。という男性です。
今までの学力をもってすれば、実務はなくても十分なんでもこなせる、と見たのでしょうか、やたらめったら自信満々(まぁ、履歴書ってのは売り込みだからそれでいいんだけど)なコメントがつらつらつらつら・・・・・
じゃぁ、いったいどんな勉強をしてきたのかっっていうんで、学校や学部を見たら日本ではあまり知られていない学校名や学部名。
う〜〜んこれでは、いったい何ができるのか、ますます判断がつきません。 とにかく、この方の履歴書は、「仕事につきたい!」という意欲よりも、自分の経歴を理解してもらいたい!この私はすごいんだ!ということばかりが先行してたように思えます。

実際の希望職種についての記述も

なんでも勉強してきたので、大丈夫です。理解できています。

というな内容で、日本的な

「経験が無い分がんばります、よろしくお願いしまっす!」

というよりむしろ、

オレに決めろよベイビー!
 オマエのとこの仕事やってやるぜ、カモン!

みたいな感じがしました。これでは日本の企業にはちょっとインパクトありすぎますよね。

、これは後日談になるんですが、その人物に実際にあってみようということになりました。
で、呼んで見るとまさに履歴書通りの人物。あれだけびっしり書いてたらねぇ・・・・履歴書だけで完結しちゃいますよ。やっぱりそれ以上でもそれ以下でもなく・・・
しかし、そういう雰囲気を感じ取ったのか、27歳の彼は、恐ろしいくらいのマシンガントークで自らの経歴を語ります。
なんでも、日本の学校教育に疑問を感じ、アメリカに留学し、4年かかる大学を3年で卒業。最終的には院まで卒業したそうです。とにかく、所々で自慢話が大裂烈
最大のネック、実務経験が無いことについても、履歴書同様

なんでも勉強してきたので、大丈夫。

こういう人物、アメリカでは評価が高いのかもしれませんが、日本の杓子定規にはあわないようです。うちを含めてすでに数社断わられ、派遣登録や求人紹介の登録すらも断わられておりました。

日本ではやっぱり、実務経験なんだよぉぉぉ!!!

局、履歴書といっても、企業と求職者の最初の接点にすぎないんですから、それを最初の一歩にして、どう近づいていくのかが問題なんですよね。気を抜いていいわけないけど、最低限のマナーを守って、あるがままに書けばOKなんではないでしょうか?
でも、空欄はノンノンですよ〜特に、志望動機。ここを書いてないと、求職者にとってまことに不利になるので、ひねくり出してでも書きましょう〜
■次回■
第2話:書けない職務経歴書



Chizu Yamamoto
Copyright(c)1996-1998. Chizu Yamamoto. all rights reserved.
著作権は山本 ちずに帰属します。
無断転載・プリントアウトの配布はご遠慮下さい。
転載・掲載の際は事前にご連絡下さい。