インターレース走査とプログッレシブ走査

 通常、私たちが家庭で見ているNTSC方式のテレビはインターレース(飛び越し)走査をしていますが、
 この方式は、下表に示すように、動いているものを静止画としてみると走査線ごとの蓄積/読出しの時間の差の
 影響のためにぶれが大きく見苦しくなるという欠点があります。  静止画用途が増えてきたのにつれて、家庭用ビデオカメラのカメラ部に静止画のためにプログレッシブ(順次)走査
 対応しているものがDM-MV1(CANON)を始めとして登場してきました。その走査方法の違いは下の図です。
 ただし、この違いはカメラ部の動作(走査)の違いであって、DVフォーマットではテープに記録されている状態は
常にフレーム単位ですので、実際のテープ上の記録データの差は、主に記録された画像の中身が違うことになります。(*1)
また、テレビモニタに出力するアナログ出力はどちらの場合もNTSC方式に準拠したインターレース信号です。
(*1)データ記録部にどちらのモードで記録されたものかをフラグを立てているものもあります。
           →1枚の画を2回にわけて読出します。
            動解像度が向上するので動画に向いている。             →1枚の画を一度に読出します。
            蓄積/読出し時間が同時のために静止解像度が向上するが
            フレーム周波数があげられないために、動画向きではない。 ・その特性を整理すると、情報量が同じ場合に比較したとき  

DM-MV1(CANON)で撮像した実際の画像です。左右に動いている被写体です。 

インターレース(飛び越し)走査

プログレッシブ(順次)走査



ここにある画像の著作権は全てa_haru@big.or.jpに帰属します。
リンクは許可を得てから行ってください。転載は禁止します。