バッハコレギウムジャパン海外ツアーin Australia(俗称メルボルン合宿)

写真集

一日目
ロブスター焼きそば  どこがオーストラリア? 

二日目
練習(G.P.風景) カテドラル内観 カテドラル外観 海鮮ラーメン 生ガキ! 合宿生活

三日目
カンガルー カンガルーと私 ウオンバット ヒツジとねえちゃん 臭いユーカリ どこにいるか分からないコアラ ぬいぐるみかもしれないコアラ シーズロックスと鳥 ペンギンパレード 撮影区域外ペンギン

四日目
演奏会案内 11月3日の八重桜 この一枚のために迷子になった 教会とビル クイーン・ヴィクトリア・マーケット既に閉店! 古い町並みの残り キャプテン・クックの生家 ラッパはこう構えなきゃ! マタイ受難曲、雅明さん舞台に登場!

五日目
グレート・オーシャンロード    
ヨハネ受難曲

六日目
練習風景 食事 スタッフ  打ち上げ ポッサム

 

 ついに、南半球進出となりました今回のバッハ・コレギウム・ジャパン海外ツアーの巻。全体のスケジュールは例によって大変つらいものでしたが、私自身、カンタータ66番は、絶叫テクニックを要しますが、スケジュール的には大変充実していました。私の行動から私のいた本番へ向けての6日間を眺めてみたいと思います。 出国  私と、リコーダーの山岡さん古橋さんは後のりで、皆さんと合流することとなりました。つまり三人でメルボルンまで行かなければならないということです。私よりリコーダーのお二人は旅慣れている方なので、安心していたのですが、同じぐらい勉強不足で、少々、戸惑ったところがありました。(シドニーの乗り換えが結構大変でした。しかしながら、帰りに全員いながらも、戸惑いながら進んだところをみると、我々の行きの判断は結構的確だったとも思います)  今回の、一番の問題は食料品等の持ち込みです。オーストラリア入国に関しては、検疫がとても厳しく、食品(スナック菓子にいたるまで)等、必ず申告しなければなりません。(オーストラリアにしかいない生物の保護が一番の目的のよう)我々が持ち込むジャパニーズものは問題ないことが分かっていても、万が一持ち込んではいけないものが通ってしまってはいけないという警戒から厳しいのでしょう。ということは理解していても、“どん兵衛”まであけられると少々びっくりしました。(オリンピック選手の皆さんも、ジャパニーズものを持っていったでしょうから、相当検疫検査でてこずったはずです。しかしながら、そんなに大きく話題になっていないとすると・・・やっぱり、 民間とその他の区別があるのでしょうか?!(正直言って、イスラエルよりもてこっずった。ただ、違うのはイスラエルは非協力的犯人扱いですが、オーストラリアは、まあまあ御丁寧に申告してくださっちゃって・・・という感じでした。この国の特徴は、妙に神経質なのころと、とてもおおざっぱなところが同居しているということろではないでしょうか)  第2のトランブルは季節です。結局のところ寒かったというのが印象です。皆さん風邪をひいたといっていましたが、明らかに花粉症の症状でした。時差はなくても季節が違う、星座の形が違う、(オリオン座の四角が逆にゆがんでいる。南十字星もみました)などちょっとしたところに違いがあります。地図を見ながら歩くとき南半球の方が分かりやすいということに気が付きました。つまり、地図上の上が北なのですから、南極を背にして、太陽をみながら(時間を考え)歩けば地図通りになります。上下ひっくり返しにする必要はありません。 以下ホームページ掲示板に掲載したものを転用します。  本日第一回目のコンサートも無事終了しました。(なぜか、地元新聞に名指しで褒められてしまいました)私はこれから、何と3日間オフです。明日はペンギン、コアラ、カンガルー・ツアーに行くことになっています。エアーズロックに行きたいとも思っているのですが、飛行機使用の一泊でないといけないようです。(当然お金もかかる!!!)ちょっと無理かと思っています。  にわか勉強で、海外でもつなげられるプロバイダーに契約し、はりきって海外逃亡とあいなったのですが、残念ながら未だ持って、メルボルン市内電話では、インターネットにつなげられていません。(今回は、合宿体制なので、前回のような、カードインターネットなどは存在しません。その代わり、自分のパソコンを持っていったのでkon-na kotowa shinakutemo OK desu. )現在滞在中の場所はメルボルンの街中(きっと・・・まだ把握できていない)で、近くにセブンイレブンもあり、まったくの都会生活です。  結局通信方法は、国際電話なのですが、こちらには、アップルカードというプリペイド暗証番号みたいなものが、たばこ屋さんに売っていて、20オーストラリアドル(1ドル60円程度か)で100分通話ができます。市内電話とそんなに変わりません。 フカハタさん  空港までお見送りありがとうございました。しかも飯までおごってもらって!?結局、検疫では、言われた通り全部開けて、すべての食材を見せました。どん兵衛は中身まであけられましたがイカ飯は一発OKでした。考えてみれば、こちらは、 シーフードのメッカですから問題ないに決まっている!  カンガルー、コアラ、ペンギンツアーから、今帰ってきました。カンガルーは小さな農場のようなところで放し飼いのカンガルーにえさをあげるというものです。大変おとなしくて、ボクシングどころではありません。カンガルーさんもお疲れのようでした。そのほかこの農場ではウオンバット(コアラのでかいやつ)見学と羊にミルクをあげるというのがパックに含まれていました。  次はコアラですが、カンガルー見学と同じようなものを想像していたのですが、コースのある決められた木に無理やりコアラが備え付けられているようで、ぬいぐるみでもいいじゃないかという感じでした。少々、やられたかとも思いました。 ここでの収穫は、ユーカリの葉っぱはスパイシーに大変臭いということを知りました。  このままで、ペンギンパレードは大丈夫か少々不安になりました。雨も降ってきたし・・・ペンギンは何でも昼のうちは海にいて、日没とともに丘(陸)に帰ってくるそうです。今日はちゃんと帰ってくるのか不安になってきました。海岸に設置された野球場の外野席のようなスタジアムに200人以上が、いつ帰ってくるのかを見守っているのです。20:05に場内アナウンスが英語・日本語・中国語で放送されると、あらあら不思議、海から10〜20羽のペンギンが列をなしていくつものグループが行儀良くあがってくるではないですか。これはまさにペンギンパレードです。しかも、すぐそばまできます。そして岸のそばにある草むらの自分の巣へと向かいます。巣に入ると人間のいびきのような声で鳴き続けます。先程何もなかった遊歩道の周りがペンギンだらけになりました。写真撮影は一切禁止なのですが、なんと駐車場のあたりまで来るやつもいます。(撮影禁止区域外)一時間程で、あたりの雰囲気がまるっきり変わる様は壮観でした。(わくわくどきどきがホタルイカツアーに似たものがありましたが、非常に変化がわかりやすいので大変楽しかったです。ホタルイカより時間も早いし・・・ホタルイカは23:00〜26:30まで・・・ただ、ペンギンは喰えない!)  明日は昼は市内観光、夜はコンサートを聴く!なんてぜいたくなことをしてみようかと思っています。  本日、メルボルン市内観光(すべて徒歩)を行ないました。一日で歩けるのですが、少々むちゃと失敗をしたのでとことん歩きました。昨日、教会とビルのバランスがとてもきれいなところがバスから見えたので、その場所を探そうと思ったのですが、当然、どこだか分からなくなってしまい、郊外まで旅行してしまいました。  次に、長田さんの指示通り、市場に行ったのですが、時既に遅し、すべて、閉店していました。次に、キャプテンクックの生家がある公園に行ったのですが、これは、大変美しく、まあまあかという感じでした。生家は大変小さく、となりにある、公衆便所の方が大きいのが気になります。また、しっかり、植え込みで囲まれていて中が見えないようになっていて、とても日本人的せこさを感じました。世界をまたにかけた人間の家も後世のものにかかるとゆがめられて扱われるのは世の常でしょうか。  夜は、マタイ受難曲の演奏会を聞きに行きました。ライヴを聴くのは初めてで、大変面白かったです。ゾウさんチームとカバさんチームの対比(二重オーケストラ)が面白く、自分のチームのメンバーがソロをやっているときは結構白けていて、相手のチームのソロはしっかり聴いているさまが、興味をそそられました。演奏も大変素晴らしく、やんやの拍手喝采・スタンディングオベーションの嵐でした。  明日は、グレートオーシャンロードに行きます。  本日はグレート・オーシャン・ロードの旅にでました。時間が結構かかるので少々つらいツアーとなりました。早朝は、曇りのぎみで、天候に不安があったのですが、何と目的地に着くやいなや晴天となり、素晴らしい風景を見ることができました。もちろん海辺のツアーなのですが、途中山道も通ります。あたりは一面ユーカリの森で、花粉症の影響はどうやら、ユーカリではないかということが分かりました。(ユーカリ花粉症!?)  夜はヨハネ受難曲の本番を聞かせていただきました。ツアーが開演ぎりぎりに戻ってくるので、危ないか?とも思いましたが、ダッシュで駆け込み間に合いました。緻密なアンサンブル、集中力に満ちあふれた素晴らしい演奏でした。終曲で不覚にも、目頭が熱くなってしまいました。  サントリーホールの本番に続いて、2回目ですが、本当に素晴らしい方々と、一緒に仕事をさせていただいているのだと、またまたあらためて感じました。ただ一つ残念だったのは、お客さんのマナーです。いくら、外国では自然にでるものは、はばからなくて良い(鼻水、せき、携帯電話?)といってもコンサートは別だと思います。過酷な条件にもめげず一生懸命演奏している皆さまの姿と、受難曲のテーマをダブらせてしまいました。本当にご苦労様でした。  オーストラリア・ツアーのすべての日程が終了しました。私自身、盛り上がれないまま、終わってしまったという感じでした。皆さんは大変素晴らしく、はればれとしていました。  これからは、コレギウム・ヴァカーレの演奏会、打ち上げ、公園にいるネズミみたいなやつを見に行く予定です。明日朝は5:00出発なので少々大変です。  コレギウム・ヴァカーレの演奏は大変素晴らしくエキサイティングなコンサートでした。しかしながら、今回感じたのは、BCJ以外は、どの団体も“おいしいところ ”を演奏しています。何となく感じるのですが、BCJは、フェスティヴァルの体裁を整えるための、難曲、マイナー部分を担当していたのではないかとも思ってしまいます。今回客観的にすべてのコンサートを聞かせていただきましたが、私の感想はオーストラリアの皆さんが直感で事前に感じていた差などは事実上存在しないというものです。それを考えればBCJは、厳しい条件のなかで友好的、実力的に良く頑張ったと思います。(特に野々下さんにはびっくりです。本当に良くがんばりました。BCJのコンサートの後にコレギウム・ヴァカーレのソリストエキストラをするなんて・・・)  打ち上げはBGMががんがんなるうるさいところなので、早めに退散して、近くの公園(キャプテン・クックの生家があった公園)にネズミとねこの中間のようなポッサムを見に行きました。有袋類の動物で、公園に夜中現れるようです。(昼間は木のなかに隠れていうそうです。昼間には絶対みれないようです)ごく普通にちょろちょろいてメルボルン子には珍しいものではありません。むしろ厄介者のようです。全然人を恐れず、えさをもらいに近寄ってきます。日本でいうと公園の野良猫かもしれません。  その後、30分仮眠して帰国の途につきました。成田から、大宮に帰る途中、事故があったらしく、30分かかるところ3時間かかるとおどかされてバスに乗りましたが、結果的には事故処理も終わっていて、むしろ普段より早く1時間40分で大宮までつきました。(21:30には自宅につきました)